大キノコにびっくり 嬉野宮野町の小西さん 三重・松阪
ヤマザクラの根元で見つける 珍しいオオミヤマトンビマイ
三重県松阪市嬉野宮野町の小西隆司さん(81)が25日、同町の中郷神社境内の林で、大きなキノコ「オオミヤマトンビマイ」を見つけた。小西さんは「昔はよくキノコ狩りに行ったけど、こんなのは初めて見た」と驚いている。 小西さんは毎朝6時ごろ、神社を散歩するのが日課。この日も神社の鳥居をくぐり、50メートルほど歩いたところで、ふと右側に目をやると、ヤマザクラの木の根元に全幅65センチ、高さ30センチほどの茶色のキノコが生えているのを発見した。一本の太い軸から幾つものかさが重なるように密集して生えている奇妙な姿にも驚いた。 キノコ研究と栽培技術指導などを行う岩出菌学研究所(津市)の農学博士できのこアドバイザー・小堀一研究開発部課長(36)によると、このキノコは、ベニタケ目ミヤマトンビマイ科のオオミヤマトンビマイで、「なかなか見ない、割と珍しいキノコ」だという。かさは扇状で何枚にも重なって成長し、放射状のしわがあるのが特徴。全幅は25~85センチで、本州、四国、九州、北米に分布する。 小堀さんは「広葉樹から生えることが多い。アメリカでは幅1メートル以上あるものが見つかっています。若い時は軟らかいので食べられますが、成熟すると硬くなってしまいます」と話している。