注目の新型・ホンダ“CB1000ホーネット”開発者に直撃インタビュー【CB1000Rの後継ではないッ!! 】
昨年のミラノショーでワールドプレミアされ、今春のモーターサイクルショーで日本のユーザーにもお披露目されたホンダの新生ストリートファイター、CB1000ホーネット。久しぶ、りにリッタークラスでホーネットを名乗るにあたって、どんなバイクを目指してきたのか?開発者に話を聞いた。 【この記事の写真をまとめて見る】注目の新型・ホンダ“CB1000ホーネット”開発者に直撃インタビュー 【ホンダ CB1000ホーネット】2023年のミラノショー(EICMA)で登場した新生ホーネット系のトップモデル。SC77・CBR1000RRの4気筒エンジンをスチール製ツインスパーフレームに搭載し、スロットルバイワイヤーやスマホ連動メーターなど必要十分な電子制御をしっかり投入。日本導入も間近との情報だ。
やっぱりホーネットは直4だ?!
今回尋ねたのは、本田技研工業株式会社・二輪事業本部 ものづくりセンター 完成車開発部の萩元雅史さん。CB1000ホーネットではパッケージングや外装設計などの完成車設計を担当されている。 YM:まずはCB1000Rホーネットという車両の、コンセプトや狙いどころを教えてください。 ホンダ:コンセプトは「まわりに見せつけろ、自慢のパフォーマンス&アグレッシブ・ピュアスタイル」です。今回、リッタークラスで改めてホーネットを名乗るにあたり、ストリートファイターらしい高い走行性能と、日常の使いやすさを高次元でバランスさせることに主眼を置いています。それが歴代ホーネットの特徴ですので。 YM:ホンダさんがリッタークラスでホーネットを名乗るのは2001年のCB900ホーネット以来となります。この機種のメイン市場は欧州と思いますが、やはり彼の地ではホーネットのブランドイメージは高いのでしょうか? ホンダ:はい。欧州の期待も高いですし、直4のホーネットとして出させていただくので、その期待に答えるべく開発しています。 YM:後ほど関連性を伺おうと思っていますが、ひと足先にブランドを復活させた2022年のCB750ホーネットは新開発の並列2気筒エンジンでした。やはり“ホーネットは4気筒”というイメージは強いのでしょうか? ホンダ:そうですね。期待しているお客様も多いので、その期待に応えるべく開発しています。 YM:スズキGSX-S1000やヤマハMT-10、カワサキZ900、BMWのS1000R、トライアンフのスピードトリプルなどなど、リッタークラスのストリートファイターは強者揃いの超激戦区です。 ホンダ:もちろん、そうした競合車も視野に入れています。