マジか? 年間3勝の桑木志帆が曲がらない要因はフェース面に付いた“赤印”!? それってホント?
今日はクリスマス。真っ赤なお鼻のトナカイさん…を想像させるドライバーのフェース面。マジックでボールに線を描く人なら経験したことはあるだろうインクの写り。それを残したまま使っているのが、24年シーズンに国内メジャー「JLPGAツアー選手権リコーカップ」など3勝を挙げた21歳、桑木志帆である。その理由が納得だった。 【写真】桑木の1WとFWとウェッジのフェース面には赤い打痕が……”芯”を感じられて構えやすかった 7月の「資生堂レディス」でツアー初優勝を遂げると8月の「ニトリレディス」で2勝目。そして最終戦のメジャー優勝を達成。年間8勝を挙げて年間女王の竹田麗央のインパクトには負けてしまうが、初優勝から一気に3勝を挙げた桑木も大きくブレークした選手である。 もともとショットメーカーの桑木は、持ち球をドローからフェードに変えるなど安定感を求めた23年にメルセデス・ランキング(以下、MR)10位に入って初シードを獲得。24年はスイングの再現性、総合力を高めてブレーク。ドライビングディスタンスは、249. 42ヤード(17位)と前年より10ヤードの飛距離アップに成功。フェアウェイキープ率と換算して“飛んで曲がらない”指標のトータルドライビングは1位を獲得するなど、ロングゲームの成長も大きい。 飛距離アップの秘密はトレーニングと「ヘッドを新しいモデルに替えてシャフトを合わせてもらいました。もともとスピンが入りやすいタイプですが、スピン量を抑えて飛ぶようになりました」と話す。ブリヂストンの新ヘッド『Bリミテッド B1 LS』ヘッドと『ディアマナBB 53S』シャフトが桑木のスイングにマッチしている。 ドライバーなどのフェース面の“赤”について聞いてみると「芯に当たっているので、中心の目印になるんです」と話す。実際に構えてみると芯のイメージがしやすい。この赤印はキャディやメーカーにも消さないようにお願いしているという。 桑木はパッティングのイメージを良くするために、黄色いボールに太めの赤いラインを複数入れているが、打つたびにインクがフェース面に付く。それはドライバー以外のクラブも同じであるが、他のクラブはスタート前にはきれいに消されている。 「ユーティリティやアイアンはヒール側に(赤インクが)付くので消して欲しいんです」。ラウンド終了後にはヒール側に赤インクが付いているクラブもあるが、それはすぐに消すようにしている。ヒールヒットが悪いわけではなく、イメージの問題という。 ボールにラインを入れているアマチュアゴルファーも多いが、フェースのいろいろなところにインクが付く経験をしたことがある人も少なくないだろう…。 常に同じところでインパクトできる桑木が成長した再現性の高さの表れであり、赤印を残すことでよりいいイメ―ジで次のショットも打てる、好循環を生んでいたわけだ。 ◇ ◇ ◇ 2024年はやさしいドライバーの当たり年だった!? 関連記事【最新やさしいドライバー23機種は『10K』『MAX』『短尺』『つかまり重視』に分かれる! あなたに合うのはどのタイプ?】を読めば、ピッタリモデルがわかります。