立憲の蓮舫氏が東京都知事選に出馬表明、「小池都政をリセット」
(ブルームバーグ): 立憲民主党の蓮舫参院議員が27日、東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)に無所属で立候補すると表明した。現職の小池百合子都知事も3選を目指して出馬すると報じられており、知名度のある2人の女性候補が争う構図となる。
蓮舫氏は記者会見で、「自民党政治の延命に手を貸す小池都政をリセットしてほしい」と国民が求めているとして、「その先頭に立つのが私の使命だと感じている」と出馬決断の理由を語った。小池知事が八王子市長選などで同党の推す候補者を応援してきたとも批判した。
自民党は東京都知事選に独自候補擁立を見送り、現職の小池氏の支援を決める可能性があると朝日新聞が25日に報じている。都知事選で蓮舫氏が勝利すれば、自民党派閥の裏金問題などで内閣支持率が低迷している岸田文雄政権がさらなる苦境に立ち、衆院解散戦略や9月に予定される党総裁選の動向に影響も与えそうだ。
自民党は4月の衆院3補選での全敗に続き、与野党対決となった26日の静岡県知事選でも立民と国民民主党が推薦する新人に敗れた。同日の都議補選でも自民党は議席を獲得できなかった。
蓮舫氏は、報道キャスターを経て2004年に参院選で旧民主党から出馬して初当選をし、現在4期目。旧民進党では代表を務めた。都知事選をめぐっては、広島県安芸高田市長の石丸伸二氏らが立候補を表明している。
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--取材協力:青木勝.
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Yuki Hagiwara, Kazuyo Sawa