大きくなっても“ミニらしさ”健在? 新型「ミニ・カントリーマン」公道での印象は? キャラ立ちしたデザインと操作系&走りが好印象
世界共通の名称となった3代目「ミニ・カントリーマン」
日本ではこれまで「ミニ・クロスオーバー」の名で親しまれてきた正式名称「ミニ・カントリーマン」が、通算3代目のモデルとなる新型から日本でも世界共通の車名で販売されることになりました。 【画像】「えっ!…」これが“ミニ史上最大のSUV”新型「ミニ・カントリーマン」です(55枚)
新型のキャッチコピー「ミニ史上最大のSUV」には思わず吹き出してしまうところですが、実際にボディサイズは先代より130mm長く、25mm広く、そして65mm高い全長4445mm、全幅1845mm、全高1660mmと、もはやミニとは呼びがたいレベルにまで達しています。 先日、日本でのお披露目に際して来日していた、ミニのデザイン部門責任者であるオリバー・ハイルマー氏によれば、「ミニ・カントリーマン」のユーザーは世界的にこれ1台ですべてをまかなっているファミリー層が多く、より広い室内や荷室を求める声が多かったのだといいます。 ラインナップの中核に、まさしく“ミニ”サイズのハッチバックである「ミニ・クーパー」を設定しているからこそ、ファミリーの中には大きいクルマがあってもいい……。最終的にはそう考えてゴーサインを出したそうです。 そのデザインも大胆です。ヘッドライトは先代よりさらに角張っており、全体のフォルムも縦のラインを強調したということでスクエアな印象。丸い目玉にやわらかい面という、これまでのミニのイメージとはあえて違ったテイストで仕立てられています。 では、“ミニらしさ”とは一体なんなのか? といえば、コンセプトは“ミニ”マリズムだそうです。フレームで囲んだグリル、ユニオンジャックを象ったテールランプなどの特徴的なディテールを残して、あとの余計な装飾は削ぎ落とす。それによってかえってミニらしさを強く浮かび上がらせようという考えです。 果たして皆さんは、どう思われるでしょうか? 正直、最初は違和感を覚えていた私(島下泰久)ですが、見れば見るほど「とはいえ、やっぱりコレはミニ以外の何者でもないよな」と感じているのでした。 ●コックピット中央の円形ディスプレイは“クラシックミニ”のよう 新型「ミニ・カントリーマン」は、そのインテリアもやはりミニマル。“クラシックミニ”さながらに、ダッシュボート中央に置かれた直径240mmの円形有機ELディスプレイに多くの表示、操作系を集約して、その周囲はすっきりと仕立てています。 昔と異なるのは、デジタル化による映像や音の演出により、使うだけでも楽しい操作系にしていること。そして、布地のような質感のリサイクル材によって、室内にぬくもり感をもたらしていることでしょうか。