料理に、お風呂に、欧州でも…香り高い木頭ゆず、徳島県那賀町で収穫始まる
那賀町木頭地区で特産の木頭ゆずの収穫が始まった。JA徳島県那賀経済センターによると、収穫量はほぼ例年並みの約720トンになる見込み。10月の寒暖差が大きかったため、香りが高く酸味の強い実ができているという。作業は11月下旬まで続く。 “スイーツの研究室”がコンセプトの洋菓子店「PRISM LAB(プリズムラボ)」 徳島市万代町にオープン 同町木頭南宇のユズ農家立川善久さん(45)方では70アールで栽培。早朝から妻の洋子さん(50)と共に、直径6~8センチに育った実を専用のはさみで丁寧に摘んでいる。立川さんは「冬至のユズ風呂で温まったり、皮まで料理で使ったりして、木頭ゆずの深い香りを楽しんでほしい」とPRしている。 町内では約700戸が計100ヘクタールで栽培。価格は1箱(12玉入り)2千円前後で、主に関東や京阪神に出荷している。 木頭ゆずは国が登録する地域ブランド「地理的表示(GI)保護制度」に選ばれており、昨年に続きフランスやドイツなどにも約1トンを輸出する予定。