メキシコの麻薬カルテル、フェンタニルの原材料購入にBTC、ETH、USDTなどを使用:FinCEN
メキシコの麻薬カルテルは、フェンタニルの製造に必要な原材料購入に、ビットコインなど複数のよく知られた暗号資産(仮想通貨)を使用していると、米財務省の金融犯罪取締ネットワーク(FinCEN)は6月20日、勧告で指摘した。 麻薬カルテルは、中国のサプライヤーからの「フェンタニルの前駆体や製造装置の購入をますます増やして」おり、支払いにはビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、モネロ(XMR)、テザー(USDT)なども使われているとFinCENは米金融機関に警告した。 支払いは多くの場合、中国のサプライヤーが暗号資産企業に開設したウォレットに送金され、送金業者を経由することもあるという。 FinCENが2019年から継続して行っている勧告は、米当局による制裁や刑事事件ですでに浮上していた問題を反映している。 米司法省は2023年10月、中国関連企業8社を違法な薬物の製造、前駆体の流通・販売の容疑で起訴した。 アメリカでは、フェンタニルに関連した薬物の過剰摂取が18~45歳の主な死因となっている。フェンタニル製造に使用される化学物質は、中国から供給されることが多く、複数の国境を越えてアメリカに送られる。フェンタニルはもともと鎮痛剤として開発された医療用合成麻薬の一種で、米麻薬取締局(DEA)によると、鎮痛効果はモルヒネの100倍という。 |翻訳:廣瀬優香|編集:CoinDesk JAPAN編集部|画像:Jesse Hamilton/CoinDesk|原文:Mexican Cartels Using BTC, ETH, USDT, Other Tokens to Buy Fentanyl Ingredients: U.S.
CoinDesk Japan 編集部