【ラグビー・太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2024】年間王者は、ながとブルーエンジェルス!最終戦制し、混戦勝ち抜く。
太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2024の最終戦(第4戦)花園大会が5月25日、26日におこなわれ、ながとブルーエンジェルスが決勝で横浜TKMを24-5で破り、第1戦、第3戦に続く優勝を遂げた。 最終戦前の時点では、総合ポイントでながと、東京山九フェニックス、三重パールズの3チームが52ポイントで並んでいた。この混戦状態を勝ち抜いたながとは、同大会で初めて2季連続の年間王者に輝いた。 今季初のファイナリストとなったTKMがフェニックスを準々決勝で12-19と破り、準決勝でパールズも22-17で下したため、決勝前にはながとの年間王者が決まっていた。 しかし、ながとはファイナルでもひたむきであり続けた。 開始1分にシンビンを受けて数的不利な苦しい立ち上がりとなるも、粘り強く守り切ったのだ。 先制点は5分。坪井美月のジャッカルが起点になった。 海外出身選手であるカーリ・ヘンウッド、プルーニー・キヴィットが中央エリアをこじ開け、最後は森瀬詩乃がステップで2人をかわしてインゴールに入った。 しかし、前半のラストプレーでTKMのアテカ・レイヤモに左サイドを走られ、5-5の同点でハーフタイムを迎える。 後半は、優位に立っていたフィジカルで粘り強く前に出た。 連続攻撃から再びリードを奪ったのは2分だ。ループプレーからアマーリ・ハラがギャップを突いた。 5分には正確なキックと激しいコンタクトで今大会のMVPとなったキヴィリのチャンスメイクから敵陣ゴール前に入り、自らトライラインを割った。 キヴィリは続く6分にも、スクラムからの一次攻撃で華麗にラインブレイク。14得点を挙げる活躍を見せ、試合を締めた。
数多くのオリンピックスコッドメンバーを遠征や合宿に送り出していたながとにあって、今回の年間王者は昨季とはまた違った喜びだっただろう。 選手層の厚さを証明し、年間MVPも受賞した藤崎春菜主将は、「今シーズンは去年とは違って、代表選手がいない中で個々の力というよりチームの力、全員がコミュニケーションをしっかり取れていたからここまで来ることができた」と誇った。 なお、年間総合順位で最下位(12位)となった日本経済大AMATERUSは自動降格となり、来季は昇降格大会を制した北海道バーバリアンズディアナが昇格する。