トランプ氏の対ウクライナ政策「案外、細やか」 独首相
【AFP=時事】ドイツのオラフ・ショルツ首相は15日公開のインタビューで、10日に電話会談を行ったドナルド・トランプ次期米大統領について、ウクライナに関して「案外、細やかな立場」を取っているとの見解を示した。 【写真】マスク氏、ショルツ首相を「愚か者」呼ばわり 独政府は一蹴 先週の米大統領選で再選が決まったトランプ氏は、就任後にウクライナに対する多大な支援を打ち切るのではないかと懸念されている。トランプ氏は選挙戦中、就任後数時間以内にウクライナ紛争を終わらせ、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と直接話すと主張していた。 ショルツ氏は南ドイツ新聞のインタビューでトランプ氏との電話会談について、「意外と言ってよいほど、非常に詳細で良い会話だった」と述べた。 両者はロシアが本格侵攻を開始してから1000日が経過しようとしているウクライナの状況について、「しばらくの間」話し合ったという。 ショルツ氏は詳細には触れなかったが、トランプ氏は「案外、細やかな立場を取っている」との印象を受けたと語った。 トランプ氏がウクライナの頭越しにロシアと取引を結ぶかと問われると、そのような「兆候はない」との認識を示した。 さらに、ドイツとしては「一方的な和平」を受け入れるつもりはないと明言した。 ショルツ氏は15日、プーチン氏と2022年12月以来およそ2年ぶりに電話会談し、「公正かつ永続的な平和」に向けてウクライナ侵攻の終結とともに同国との交渉を行うよう促した。 ショルツ氏は南ドイツ新聞に対し、プーチン氏は「ウクライナ全土の征服には成功しなかった」と強調した。【翻訳編集】 AFPBB News