「ロシア艦くたばれ」商標登録認めず ウクライナの申請却下 EU裁判所
【ロンドン時事】欧州連合(EU)の一般裁判所は13日、ロシアの侵攻を受けるウクライナの国境警備隊が発した「ロシア軍艦よ、くたばれ」というフレーズについて、EUでの商標登録申請を認めない決定を下した。 政治的スローガンに当たり、商標としての機能を果たせないと判断した。 フレーズはロシアの全面侵攻が始まった2022年2月24日、黒海のズミイヌイ(スネーク)島に駐屯していたウクライナの警備隊員が、降伏を要求するロシア軍艦「モスクワ」に向けて発したもの。ウクライナへの支持を示す象徴的なフレーズとして国内外で広まり、Tシャツや切手などに使われた。 国境警備隊が不正使用を防ぐためにEUでの商標登録を申請したが、EU知的財産庁(EUIPO)は昨年12月、フレーズは政治的スローガンで、商品やサービスを識別させるものではないとして却下。決定の無効確認を求め、同隊が一般裁に提訴していた。