【メジャー第4戦目前】マウンドで笑顔が弾けた!?始球式参加の渋野日向子「前半戦で快進撃」深い理由
女子ゴルフの渋野日向子(25)の“シンデレラスマイル”が、グリーンの上……ではなく、マウンドの上で弾けた。 【画像】か、かわいい…渋野日向子がみせた「金髪でシンデレラスマイル」写真 7月6日、静岡県・富士山スタジアムで行われた『日米対抗ソフトボール』で始球式を行った渋野。彼女がこのような場に呼ばれるのは、もちろんソフトボールに縁があるからだ。渋野は小学2年からゴルフと並行してソフトボールを始め、6年生の頃はエースピッチャー、左打ちの4番として活躍した。肝心の投球内容は低めのボール球だったが、スムーズなフォームの投球で、ノーバンでキャッチャーミットに投げ込んだ。「緊張はしていたんですけど、ノーバンでいってくれてよかった」と満面の笑みを見せた。 激戦続きだったアメリカツアーから一時帰国中だった渋野にとって、いい気分転換になったようだ。前半戦のハイライトはやはり『全米女子オープン』で2位に入ったことだろう。優勝した笹生優花(23)とは3打差の2位だったが、それでも、予選落ちが続く中でのこの上位フィニッシュで今後の戦い方に大きな余裕が生まれたのは言うまでもない。 まず、当初心配されていた来季シード権もこれで気に掛けることはなくなった。というのも『全米女子オープン』での2位で、CMEグローブポイントランキングは106人抜きの32位となり、現在(7月1日時点)は28位まで上昇。上位80位までに与えられる来季フルシード圏内まで入ってきたからだ。 とはいえ今季は開幕から苦しい戦いが続いた。初戦『ホンダLPGAタイランド』で69位となると、その後は4試合続けて予選落ちした。噛み合わないプレーが続く中、どうにか4月の『シェブロン選手権』で50位タイ、5月の『JMイーグル・LA選手権」で73位と予選通過を果たしたが、そこから『ファウンダーズカップ』と『みずほアメリカズ・オープン』では2試合連続での予選落ちを経験した。 そんな中で迎えた米女子メジャー第2戦『全米女子オープン』で2位へと大躍進。さらにそのあとの2試合でも予選を通過し、迎えた6月のメジャー第3戦『KPMG全米女子プロゴルフ選手権』では、7位タイでフィニッシュした。メジャー2戦連続のトップ10入りで、改めて大舞台に強い選手であることを証明してみせた。試合後のコメントにも力強さが戻ってきた。 「初日、2日目がよく耐えたなという中で、3~4日目で伸ばしきれなかったのが、すごく残念だなとは思います。『まだまだいけるな』と思う部分はあったので、これから、もっと練習して次の試合に向けて頑張りたい」 ここ数年のスイング改造には悩みも多く、成績が上向かないことでストレスも抱えていたが、少しずつショットとパットが安定し、結果に繋がってきた。それでも慢心はしていない。「明日にはどうなっているかわからない」と渋野が語るように、その時々の調子によって浮き沈みが激しいのもゴルフというスポーツの難しいところ。それでも渋野は自分のやってきたことが正しいと信じて、前だけを向いて突き進んでいる。 そもそも、物事をポジティブに捉えるのは渋野の良さでもあり、結果が出ることでまた新たな自信も得ることができる。実際、『全米女子オープン』の2位で「ここからまたスタート、また新しい章がスタートできるなっていう感覚なので、すごく前向きな気持ちです」とポジティブになれたと語っている。 渋野は今週、フランスで開催されるメジャー第4戦『アムンディ・エビアン選手権』に出場する。7日にフランスへ向けて出国し、11日から開幕する大会に向けて準備を整えている。大舞台に強い今季だけに、’19年の『AIG(全英)女子オープン』制覇以来の2度目のメジャータイトル獲得となるかに注目したい。
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