「データのまんま!」元中日・平田良介が実感した交流戦を戦う秘訣とは
プロ野球では、5月28日から交流戦が始まります。25日放送のCBCラジオ『若狭敬一のスポ音』では、若狭敬一アナウンサーが「交流戦を戦う上でのカギ」について、中日OBの平田良介さんに聞いた話を披露しました。西武ライオンズとバンテリンドームナゴヤで3連戦を迎えるドラゴンズですが、平田さんが指摘する「カギ」とは? 広い守備範囲!素早い送球!田中幹也が魅せた!5/29交流戦のファインプレーはコチラ【0分49秒~】
交流戦で打率が上がる選手
若狭が中日OBの生涯打率と交流戦のみの通算打率を比較したところ、交流戦通算打率の方が、生涯打率よりも低いOBが多かったとか。 交流戦通算打率の方が最も上回っていたのは、和田一浩選手(現一軍打撃コーチ)。生涯打率が3割3厘ですが、交流戦での生涯打率は3割6厘。どっちもすごい数字です。NPB公式サイトに載っている26人の終身打率3割打者のうちのひとりです。 今回若狭が話を聞いた平田良介さんは、2022年までのプロ通算生涯打率が2割6分8厘で、生涯交流戦打率は2割7分6厘。和田コーチ同様に交流戦の方が打率が高い選手でした。
データのまんま来る
平田さんに、交流戦における打者としての心得を尋ねたという若狭。 若狭「話をまとめると、ズバリここです。交流戦を戦う上でのカギ、『データのまんま来る』」 各チーム、対戦相手のデータはスコアラーが用意します。平田さんによれば、その裏をかこうとせず、データ通りの対策をすべきとのこと。またリーグ戦については「トーナメントの短期決戦に近い感覚」ということです。 では「パ・リーグのピッチャーはどんな配球が多いのか?」との質問には「速球ストレートが多い」との答え。 続けて「だからバッターとして裏をかく必要はありません。速いストレートを仕留めるかどうかがカギになります」と語ったそうです。
やっぱ、まんま来るんかい
具体的な例を挙げた平田さん。試合前のミーティングで「このピッチャーはストレートでカウントを取りに来るので、ストレートが狙い目」とのレクチャーがあったそうです。 そして打席に立つと2球目まではボール球のストレート。そして3球目にボール。 平田さんは、流石にストライクが欲しい3球でストレートは来ないだろうと思い、変化球を狙おうとしていると、来たのはど真ん中。しかも速球のストレートだったそうです。 「なんでそれを初球から投げないんだ?」と思ったほど、パ・リーグの投手は速球のストレートが多いそうで、それはデータ通りだったそうです。