阪神・伊藤将司、三回途中5失点KO 初回先頭四球から3失点…拙守にも足引っ張られた
(セ・リーグ、ヤクルト6ー1阪神、10回戦、阪神6勝4敗、29日、神宮)いきなりの四球で、チームの上昇機運に水を差した。阪神・伊藤将司投手(28)が2回⅓を投げて5安打5失点(自責4)で降板し、今季4敗目(3勝)。3連敗で負け数が勝ち星を上回ってしまった。 「立ち上がりからボールの高さを修正することができず、ゲームを作ることができませんでした」 一回、先頭の丸山和への四球が炎上への始まりだ。無死一、三塁と傷口を広げると、オスナに左翼線への適時二塁打。村上の二ゴロの間と、サンタナに右犠飛で、いきなり3点を失った。これで虎投の初回先頭打者への四球は4試合目。全て失点し、敗戦につながっている。 「二回からちょっと低めにいくようになりましたけど…」 後の祭りだった。味方の守備にも足を引っ張られる。三回1死から宮本に死球。続くオスナの二ゴロを捕球した中野が二塁に入った遊撃手・小幡に送球したが、小幡がまさかの落球。4-6-3の併殺でチェンジのはずが、1死一、三塁となり、伊藤将は村上、サンタナに連続適時打、長岡に安打を許し、交代を告げられた。 岡田監督は「(球が)高いよもう、なあ。初回もお前、全部高かったなあ」と苦言を呈すと、「二回から低めにいきだしたやんか。ゲッツー取ってたら、あのまま(快調に)いっとると思うけどな」と顔をゆがめた。 7日に1軍復帰後、3試合で1勝2敗と勝ち星には恵まれなかったが、制球力を武器に好投を続けていた左腕。しかし、この日は初回先頭打者への四球から崩れた。今季初の神宮のマウンドだったが、「それは関係ない」ときっぱり。次回登板に雪辱を期す。(三木建次)