宇和島・新伊達博 建設工事入札差し止めなど求め住民監査請求(愛媛)
宇和島市立伊達博物館の建て替え計画で、新博物館の建設中止を求める市民グループに所属する女性(70)が16日、25日に開札される建設工事の入札手続き差し止めと、同館の展示会業務を担う事業者へ支出する委託料の返還・差し止めを求める住民監査請求書を市監査事務局に提出した。 新博物館建設工事は、2023年から資材高騰などの影響で2回連続で入札不調となり、算定方法の見直しなどを経て現在の総事業費は約59億3100万円。 請求書によると、建設費は1回目の入札時から約1・7倍に膨らみ、事業を進めれば市税の負担が増すと主張。3回目の入札へ事業費増額を盛り込んだ予算案を市議会で審議する際、市長が市議に事業推進の必要性を訴える旨の文書を配る「不穏当な働きかけ」があったとし、入札続行は違法、不当とした。
愛媛新聞社