尊敬する父の「65歳の誕生日&定年退職」を祝うため帰省した31歳長男…父の「退職金2,500万円」の使い道に愕然「父さん、目を覚まして」【CFPの助言】
“聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥”
今回のケースのように、初めての投資にもかかわらず、投資の仕組みや商品の内容を勉強せずに、営業マンの言うことを鵜呑みにして運用を始める人は意外と多いです。そのような人は、運用の初期段階で評価損が出ると、慌てて追加投資をしてしまう傾向にあります。 投資について学び、自身のリスク許容度について自覚できれば、多少相場が上下したところで戦略に大きな影響を与えるイベントが起きない限り、過度に慌てることはありません。 「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」です。自らの大切な資産を運用するため、まずは調べる、そして投資を始める“前”に専門家に話を聞くほうが安心ではないでしょうか。それが嫌なのであれば、わからないことには手を出さないことです。。 父親は「この歳になって、ものすごく高い授業料を払った気持ちです。完全に勉強不足でした」と反省した様子。 一方、拓也さんは「父親から生前贈与を受けた投資信託を含めて、今後も積立投資を続けます。父の“授業料”は僕が少しずつ取り戻したいです」と笑いながら話してくれました。 牧野 寿和 牧野FP事務所合同会社 代表社員
牧野 寿和