数字で見る『M‐1グランプリ』 最高・最低得点は誰? 連続決勝出場は驚きの9回!
惜しすぎる! 「連続準優勝記録3回」は今年解散したあのコンビ
■ 連続準優勝→3回 笑い飯の決勝戦連続出場記録も今後おそらく更新されることがないいわゆる「アンタッチャブル・レコード」だが、もう1つ、おそらく今後更新されそうにないのが、連続準優勝記録だ。『M‐1』の歴史上で3年連続でファイナルにまで進んで涙を飲んだのが、水田信二と川西賢志郎からなるコンビ、和牛だ。 2015年大会に決勝初進出を決めると、翌年2016年大会では銀シャリの前に惜しくも準優勝。続く2017年もファイナルまで勝ち進んだが、当時ラストイヤーだったとろサーモンの前に1票差で惜敗だった。さらに翌年2018年にもファイナルまで進んだが、この年も最年少チャンピオンとなった霜降り明星に王座を奪われた。 もちろん優勝することに栄誉があるが、3年連続で準優勝するのは優勝に手が届きそうなクオリティの漫才を数年にわたって続けていた和牛の実力だからできること。周知のとおり、2人は今年3月に電撃解散し、多くのファンに衝撃を与えた。しかし彼らの「『M‐1』3年連続準優勝」という偉業は不滅の記録として輝き続ける。 ■ 結成から優勝までの最長記録→15年5ヵ月 『M‐1』と言えば出場資格が「結成15年以内」(かつては10年以内)に設定されており、「これが最後の挑戦」という緊張感が、これまでも数々のドラマを生んできた。 そんな中で、結成から優勝まで15年5ヵ月という最長の月日を費やしたのは、村田秀亮・久保田かずのぶからなるとろサーモンだ。この年月は彼らが決勝進出に費やした年月でもある。若手時代から評価されていた2人は、さまざまなスタイル、システムのネタで『M‐1』に挑んでは、決勝の壁に跳ね返されること実に10回。決戦の舞台に上がれないまま積み重ねた「敗者復活戦10大会連続出場」も、彼らが保持する前人未到の記録だ。 中でも2015年の敗者復活戦では、とろサーモンがトレンディエンジェルと決勝の残り1枠を争う展開に。このとき、すっかり中年になった2人が結果発表を待つ悲壮感に満ちた絵面は、千鳥・ノブが「もう下町ロケットじゃ」と、町工場が何度も失敗しながらロケット製造に挑戦する作品にたとえるほど。結局、2人の夢は打ち上がらず、敗者復活戦から勝ち上がったトレエンが勢いそのままに優勝したことも、2人にとっては悔しすぎる結果に。その2年後、初めてストレートで準決勝を勝ち上がると、和牛らを抑えてラストイヤー優勝を決めた。 今大会には、双子のコンビ・ダイタク(決勝は初)と、奇想天外なネタが持ち味のトム・ブラウン(決勝は6年ぶり2回目)の2組がラストイヤー組に該当する。とろサーモンに続くラストイヤー優勝を飾ることができるだろうか? ■ 連覇→0回 19回を数える『M‐1』の歴史の中で、今まで一度もなかったのが連覇だ。また、2回以上優勝したコンビもまだ存在していない。『M‐1』優勝で一夜にしてお笑い界のトッププレイヤーになり、多忙なスケジュールの中で優勝翌年に再び出場し、なおかつ決勝に残るのが困難というのも一因かもしれない。 これまで2度目の優勝に近づいたのは3組おり、2003年優勝のフットボールアワーが2006年に準優勝、2008年優勝のNON STYLEが翌年2009年に挑み3位、2009年優勝のパンクブーブーが翌2010年にファイナルまで進んだがこちらも3位で終えている。 周知の通り、今大会の決勝には、昨年の覇者・令和ロマンが、昨年大会エンディングでの宣言の通り、連覇を狙って勝ち進んでいる。今大会に優勝し、史上初の連覇、そして2度目の優勝を成し遂げることはできるのだろうか? 『M‐1グランプリ2024』決勝戦は、12月22日18時30分よりABCテレビ・テレビ朝日系にて生放送。