南極観測船しらせ、定着氷に 昭和基地まで55キロ
【南極海】第65次南極観測隊(橋田元隊長)を乗せた観測船「しらせ」は16日、南極大陸に接して広がっている定着氷に突入した。約55キロ先の昭和基地に向けて砕氷航行を続ける。20日ごろに第1陣がしらせをヘリコプターで出発し、同基地に到着する見込み。 この日は晴天に恵まれ、遠くに南極大陸を視認できた。隊員たちは甲板から、海を覆い尽くす氷原を眺めて、記念撮影を楽しんだ。夏隊員の早川淳一さん(46)=ヤンマーエネルギーシステム、島根県隠岐の島町出身=は「言葉が出ないくらいきれい。今すぐ降りてみたい」と話していた。 昭和基地沖には今月23日ごろに接岸する見通し。