「マルハラ」なる言葉も誕生! LINEの文末に「。」は本当に不適切ですか?
「無理に文末の句読点や記号で寄り添うよりも、『了解です。大丈夫。』や『了解です。一緒に考えよう。』と、思いやりの言葉をひと言足すのが本質的な問題解消になるでしょう」 また、上司世代も何も考えずに毎回「。」で終わっているわけでなく、3人に1人程度は、部下に怒りを感じた際に文末表現を変えていることが判明(Q4)。もし上司のメッセージの雰囲気が「いつもと違うかも」と感じた場合、部下はどのように対応すべき? 後田氏が続けて解説してくれた。 「文面でコミュニケーションを取ることをやめ、アナログコミュニケーションに変更しましょう。メールやLINEでの『すみませんでした』はその場しのぎに見えますが、肉声の『すみませんでした』はしっかりした謝罪に聞こえます。 上司の文面に違和感がある場合は、相手が何か言いたいことがあるとき。そのガス抜きをしてあげるのがコミュニケーションの正解です」 ■「?」や「(笑)」に困る若者も 若者の間では、「マルハラ」以外にも上司から送られてくるメッセージにストレスを感じるシーンがあるようだ。そのひとつが、疑問形の文末の「?」の使い方に不安を感じる「?ハラ」(Q5)。 「上司から、締め切りを過ぎているわけでもないのに『どうなってますか?』とメッセージが来ると、思わずビクッとしてしまう。向こうも催促しているつもりはないんだろうけど」(SE・31歳) この場合の「?」の使い方についてアンケートを実施したところ、最も安心感があるのは、文末に「?」を2連続でつける「どうなってますか??」ということがわかった(Q6)。この結果について、後田氏が補足してくれた。 「『??』を使うのもいいですが、やはり根本的解決を目指すなら、足す言葉の定型文を用意しておくこと。『どうなってますか?』ではなく『少し詳しく教えてくれる?』など、最初から誰もが『嫌ではない言葉』を考えておき、それを使う習慣を持つといいと思います」 メッセージにおけるハラスメントは、文末表現だけにとどまらない。上司の冗談に何かしらの反応をしなくてはならない「ギャグ返信ハラスメント」に悩む若者もいる(Q7)。 「同期だったらスタンプひとつで返すか無視すればいいけど、上司相手だとそうはいかない。面白くなくても、いかに面白いと思っているか文章で表現するのが難しい。しかもグループラインだったら上司をすべらせるわけにもいかないし」(広告・24歳) これは今の若手に限らず、上司世代も若い頃に経験してきた悩みでは!? ちなみに、上司に「面白い」ことをLINEで伝える際、若手世代、上司世代共に「面白いです。」など文章で返す人が1位だったが、若手世代の半数は文末に「(笑)」や「笑」、スタンプだけで返していることがわかった(Q8)。令和の正解はどんな形? 後田氏が語る。