チェルシー、アーセナル互いに譲らず…白熱のビッグロンドン・ダービーは1-1ドロー決着
プレミアリーグ第11節が10日に行われ、チェルシーとアーセナルが対戦した。 同じ街を本拠地とする名門同士による今シーズン初のビッグロンドン・ダービー。ホームのチェルシーは今夏に就任したエンツォ・マレスカ監督の下でまずまずの序盤戦を過ごしており、ここまで5勝3分2敗の成績で4位につけている。前節はマンチェスター・ユナイテッドと1-1のドローに終わったが、ミッドウィークのヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)では8-0の大勝を収め、宿敵との大一番に向けて弾みをつけた。 一方のアーセナルもチェルシーと同じく5勝3分2敗という成績を残しているものの、直近は不安定なパフォーマンスが続いている。前節ニューカッスル戦に続き、ミッドウィークに行われたチャンピオンズリーグ(CL)のインテル戦も完封負け。先月の代表ウィーク後は6試合を戦って3敗と勝ち点の取りこぼしが目立つ。同じ街のライバル相手に勝利を掴み、復調のきっかけを掴みたいところだ。 序盤は拮抗した展開が続く。チェルシーは3-2-5気味でビルドアップを行いつつ、自由に動き回るパーマーにボールを集める。3分にはパーマーが無回転の強烈なミドルシュートを放ったが、GKダビド・ラヤが片手で好セーブ。24分には左サイド敵陣深くで時間を作ったペドロ・ネトのクロスにマロ・ギュストが飛び込んだが、ヘディングシュートは枠を外れた。一方のアーセナルはマルティン・ウーデゴーアが頻繁にボールを触り、チャンスをうかがう。 27分、アーセナルは敵陣深い位置でビルドアップを引っ掛け、最後はガブリエウ・マルティネッリがボックス内左からシュートを放つも、ここはGKロベルト・サンチェスが好セーブ。32分にはデクラン・ライスの素早いFKのスタートからカイ・ハヴァーツがネットを揺らしたが、オフサイドで得点は認められなかった。その後はチェルシーがチャンスの数で上回るも、得点を奪うまでには至らず、前半は0-0で終了した。 後半の立ち上がりも五分五分の展開に。チェルシーはネトとノニ・マドゥエケの両翼を起点にチャンスを作るが、相手守備陣の粘り強い対応に阻まれ、決定的なシュートを放つまでには至らない。一方のアーセナルは60分、敵陣内でボールを奪取し、ウーデゴーアがボックス右角付近からゴール前に柔らかいループパスを供給。ファーサイドでこれを収めたマルティネッリがGKサンチェスのニアを抜くシュートを沈め、遂に試合の均衡が破れた。 しかし、チェルシーもすぐさま反撃。70分、斜めの動き出しでエンソ・フェルナンデスのパスを引き出したネトがボックス手前中央から右足を一閃。グラウンダーの強烈なシュートがゴール左隅に突き刺さり、試合を振り出しに戻した。追い付かれたアーセナルはミケル・メリーノがクロスに飛び込む形から際どいシーンを作るが、ネットを揺らすことはできず。88分にはガブリエウ・ジェズスが右サイドを抉って決定機を作ったが、レアンドロ・トロサールのシュートは枠を外れた。 試合はこのまま1-1で終了し、両チームが勝ち点「1」を分け合った。次節は23日に行われ、チェルシーはアウェイでレスターと、アーセナルはホームでノッティンガム・フォレストと対戦する。 【スコア】 チェルシー 1-1 アーセナル 【得点者】 0-1 60分 ガブリエウ・マルティネッリ(アーセナル) 1-1 70分 ペドロ・ネト(チェルシー) 【スタメン】 チェルシー(4-2-3-1) GK:サンチェス DF:ギュスト(82分 R・ジェームズ)、フォファナ、コルウィル、ククレジャ MF:ラヴィア(68分 E・フェルナンデス)、カイセド、マドゥエケ(68分 ムドリク)、パーマー、ネト FW:ジャクソン(88分 エンクンク) アーセナル(4-3-3) GK:ラヤ DF:ホワイト、サリバ、ガブリエウ、ティンバー MF:トーマス、ライス(71分 メリーノ)、ウーデゴーア FW:サカ(81分 ジェズス)、ハヴァーツ、マルティネッリ(71分 トロサール)
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