國學院大に進学!U-18世界大会MVPの緒方漣(横浜) 急成長した打撃で大学1年からの活躍を期待!<高校野球ドットコム注目選手ファイル・コム注>
2023年の高校野球を代表する名手として活躍した緒方 漣内野手(横浜)。バットコントロールがよく、安打を連発。高度な遊撃守備でも多くのアウトを演出した。 【動画】横浜・緒方漣 中学でも見せていた圧倒的な守備力 横浜時代、2回の甲子園出場。3年夏は神奈川大会決勝戦で敗れたが、高校日本代表に選ばれ、24打数13安打、打率.545、5打点の大活躍で、大会MVPを獲得した。 卒業後は東都大学野球連盟の1部リーグの國學院大に進学する緒方。進化を見せたワールドカップのパフォーマンスを振り返っていきたい。 緒方は昨年4月に高校日本代表の一次候補に選ばれている。そこでの打撃練習、シート打撃を見たときはひ弱さを感じた。一方で、守備は実に丁寧だった。しかし、9月に高校日本代表で打撃が急成長。夏の神奈川大会が終わってからの練習期間でここまで鋭い打球を打てるようになったのかと驚きを隠せなかった。 緒方の打撃の良さはコンタクト力の高さ。構えが安定しており、ボールの見方が実に良い。上半身の動きを見ていくと、真っ直ぐバックスイングをとっていき、グリップが後ろに入りすぎることもないため、振り出しに入った時、ヘッドが遅れることなく、スイングができている。高め、低めのコースにも対応ができており、打てるポイントが非常に広い。 引っ張ってレフト方向へ長打が打てるようになっており、大きく進化を遂げた。 自慢の守備を見ると、丁寧な捕球を心がける。両手捕球で大事に打球を捕る。それでも持ち替えが非常に速く、すぐに送球に移行できている。 球際にも強く、守備範囲も広い。投手にとっては安心感がある。グラウンドの特性を見抜き、滑りやすい人工芝を活かし、三遊間へ転がった打球に対しスライディングしながら打球を捕球するなど、判断力も素晴らしい。 打撃、守備ともに技術が高く、大事な場面で力を発揮できる勝負強さは東都1部で活きるだろう。大学1年から実績を重ね、東都でも高打率を残す堅守の内野手へ育つか。 それができれば、大学4年には即戦力の評価を受けてプロ入り、という道が拓ける。 緒方 漣(おがた・れん) 169センチ69キロ 右投げ右打ち <経歴> 元宮ファイターズ-オセアン横浜ヤング-横浜 <横浜での実績> 1年春からベンチ入り 1年夏では22打数10安打の活躍で、甲子園出場 広島新庄戦で1年生では史上初となるサヨナラ本塁打 2年夏では26打数14安打を放ち、甲子園出場 2年秋は関東大会ベスト8 3年春は県大会ベスト8 3年夏は準優勝。個人では24打数11安打の活躍で、夏の神奈川大会では通算35安打を記録。 3年夏 高校日本代表に選出。24打数13安打、打率.545、5打点の大活躍で大会MVPを獲得。