2日前まで避難も帰郷……輪島市19歳「新入職員」の思いを藤井キャスターが取材 「住宅解体」に市民が列 能登半島地震3か月
■県内で2万4000棟が全壊または半壊
深田さんに、自宅に案内してもらいました。震災当時、2階にいたといいます。深田さんは、目線の高さにある2階部分を指差しました。 深田さんは「見ていたら、この桜の木がだんだん近づいてくる。屋根が、桜の木に当たる。(それで)桜の木が倒れてくる。で、見たらアスファルトの道路が見える。2階から。そんな状況です」と振り返ります。市から全壊と判定されました。 県内で全壊もしくは半壊した建物は2万4000棟近くに上ります。公費解体はそのうち、個人宅や店舗などが対象です。 深田さん 「早くやって、早く結論づけないと、自分たち前に進めないから。なので解体して更地にしないと、あと進めない」 前に進むために必要なことだと、深田さんは話しました。
■大宮さん「不安抱える市民の力に」
1日の仕事を終えた新入職員の大宮さんに、話を聞きました。 藤井キャスター 「お疲れさまでした。初日を終えてどうでしたか?」 大宮さん 「まだ全然分からないことだらけです」 藤井キャスター 「これからどんな社会人になっていきたいと思っていますか?」 大宮さん 「地震で不安を抱えている市民の方々も多いと思うので、そういう人たちの力にちょっとでもなれたらなと思います。(自分も)被災したからこそ大変さも分かると思うので、そういう面でちょっとでも力になれたらなと思いながら(やっていきたいです)」 能登半島地震から3か月。244人が亡くなり、3人が安否不明です。今も石川県内では8109人が避難しています。 (4月1日『news zero』より)