この時代に『200円からの激安弁当店』の一日 朝3時半に起き6時開店 毎朝来る受験生のためにも店主は「お腹空いたら勉強できない...だから寝坊なんかできない」
お弁当がなんと200円からという激安弁当の店。JR京橋駅から徒歩6分、京橋中央商店街(大阪市都島区)にある「三代目かっちゃん」。おなかも心も満たしてくれる小さな弁当店の一日を定点観測しました。 【連続写真で見る】200円で買えるのはどんなお弁当?来店客「1000円で3つ買ってお釣り来るんやで、えぐ」
午前5時にやってきた店主「そら、しんどい(笑)」
午前5時、暗く静けさの残る商店街。この時間に出勤してきたのが三代目かっちゃんの店主・寺崎康弘さん(45)です。店に入ってまず向かうのは厨房。着替えよりも準備が優先です。 (寺崎康弘さん)「(Q早いですね?)はい、いつもこんなもんです。(Q何時起き?)3時半ですね。きのう寝たのは11時半ぐらいですかね。(Qしんどそうですが?)そら、しんどい笑」 1日200個ほど売れるお弁当。1時間後の開店に備えて、とんかつを揚げたり、ハンバーグを焼いたり、手際良く調理していきます。
1人目の客は受験を控えた高校生
開店時間の午前6時。さっそく1人目のお客さんがやってきました。受験を控えた高校3年生。なぜ、こんな朝早くに? 「とんかつ弁当を買いました。日曜日以外は毎日来てます。朝から勉強しようと思って。学校は開いているので。お弁当がパワーの源になっているかもしれないです」 寺崎さんにとっても彼の存在は特別だそうです。 (寺崎康弘さん)「いつもトップバッターですね。応援してあげたいなと思って。おなかすいたら勉強もできないでしょうから。だから寝坊なんかできないですし、困るでしょ、彼が来てしまっていたら」
毎日来店する会社員「魅力はお値段」
日が昇り始めた午前7時。会社員の男性が来店しました。 (お客さん)「あした休みやからね、かっちゃん」 (寺崎さん)「あ、そうなんですか」 (お客さん)「有給休暇とらなあかん」 (寺崎さん)「さみしいなあ。どっか行かれるんですか?」 (お客さん)「行きません。行くわけないやん」 (寺崎さん)「ほな、うち来てくださいよ」 (お客さん)「わかりました」 毎日、通勤前にお弁当を買うのがルーティン。この日はメンチカツ弁当、ご飯増量で432円(税込み)です。毎日来るほどの魅力とは?