自身2度目のルヴァン杯制覇で“有終の美”! MVPのGKランゲラック「自分が何かをもたらしたのではなく…」
2024JリーグYBCルヴァンカップ・決勝が11月2日に行われ、名古屋グランパスがアルビレックス新潟をPK戦の末に下した。試合後、GKランゲラックがフラッシュインタビューに登場した。 【ゴール動画】今年のルヴァン杯決勝は壮絶な撃ち合いに 試合は前半の31分、新潟のビルドアップが乱れた隙を見逃さなかった永井謙佑が先制点を記録。前半終盤の41分には敵陣中央で前を向いた椎橋慧也の浮き球パスから、ボックス内へ走り込んだ稲垣祥が頭で落とし、ファーストタッチで相手を抜き去った森島司の折り返しから、最後は永井が追加点を奪う。前半は名古屋の2点リードで終了した。 後半に入ると新潟が反撃を開始。まずは71分、後半途中からピッチに立ったダニーロ・ゴメスからのクロスボールを、谷口海斗が沈めて1点を返す。このまま後半アディショナルタイムに突入したが、“ラストプレー”で同じく途中出場の小見洋太がPKを獲得。このPKを小見自身が冷静に仕留め、土壇場で新潟が試合を降り出しに戻した。 延長戦に入ると立ち上がりの93分、左からのクロスボールを山岸祐也が頭で逸らし、最後は中山克広が豪快にシュート。同点弾につながるPKを献上した中山が自ら取り返す一撃を決めて、再び名古屋が勝ち越しに成功する。それでも新潟は111分、ピッチ中央付近でうまくターンした長倉幹樹がスルーパスを送ると、抜け出した小見が冷静にGKランゲラックとの1対1を制し、再び同点に追いついた。 3-3で突入したPK戦では、名古屋が全員が成功したのに対して、新潟は2人目の長倉が失敗。この結果、名古屋が3年ぶり2度目の優勝を果たした。 試合後にはMVP(最優秀選手賞)が発表され、最後尾からチームを支え、2人目のPKキッカーとしてもキックを成功させたGKランゲラックが同賞を受賞。名古屋で3年ぶりにタイトルを勝ち獲ったことを受けて、ランゲラックは「すごく嬉しいです。このような素晴らしいチームの一員としてプレーできて、みんな戦うことができて、これ以上の嬉しさはありません」と素直な心境を明かした。 PK戦は名古屋のファン・サポーターが構える方面のゴールにて行われ、名古屋は見事に5人全員が成功。名古屋のファン・サポーターを「日本で1番だと思っています」と称えたランゲラックは「PKになる前から、なぜかはわかりませんが、うまくいく気がしていました」と明かす。その上で、「ファン・サポーター、ファミリーのみなさんの前でこうしてプレーすることができて、本当に良かったです」と喜んだ。 また、ランゲラックについては、今シーズン限りで7年間プレーした名古屋を退団することがすでに発表されている。自身の“ラストシーズン”で、名古屋に2度目のJリーグYBCルヴァンカップのタイトルをもたらすこととなったが、ランゲラックは「自分が何かをもたらしたのではなく、みなさんがもたらしてくれたのだと思っています」と主張。「ファン・サポーターのみなさんのおかげで、このような舞台でプレーすることができました。恩返しをしたいと思っていたので、このようにトロフィーを掲げることができて嬉しく思います」と語った。 ◾️ 歴代MVP受賞者 2023年:前寛之(福岡) 2022年:ピエロス・ソティリウ(広島) 2021年:稲垣祥(名古屋) 2020年:レアンドロ(FC東京) 2019年:新井章太(川崎F) 2018年:杉岡大暉(湘南) 2017年:杉本健勇(C大阪) 2016年:李忠成(浦和) 2015年:小笠原満男(鹿島) 2014年:パトリック(G大阪) 2013年:工藤壮人(柏) 2012年:柴崎岳(鹿島) 2011年:大迫勇也(鹿島) 2010年:前田遼一(磐田) 2009年:米本拓司(FC東京) 2008年:高松大樹(大分) 2007年:安田理大(G大阪) 2006年:水野晃樹(千葉) 2005年:立石智紀(千葉) 2004年:土肥洋一(FC東京) 2003年:田中達也(浦和) 2002年:小笠原満男(鹿島) 2001年:榎本達也(横浜FM) 2000年:中田浩二(鹿島) 1999年:渡辺毅(柏) 1998年:川口信男(磐田) 1997年:ジョルジーニョ(鹿島) 1996年:サントス(清水) 1994年:ビスマルク(V川崎) 1993年:ビスマルク(V川崎) 1992年:三浦知良(V川崎)
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