三菱自動車、燃費不正会見(5月18日、全文1)国交省への追加報告書について
経営陣の関与、認識、今後の対応について
次のページにまいります。5番、本件に関する経営陣の関与、認識について。今回の不正事案につきましては、経営陣の直接の指示はなく、開発プロセスを適正に管理する体制を構築しておりましたが、経営陣は開発部門の業務実態を十分把握できておりませんでした。加えて、経営陣の開発日程の短縮や、高い燃費目標を期待する発言が結果的に不正が生まれる環境をつくったと思われることや、社内管理体制、管理者に対する指導、教育、監査が不十分であったことを認識しております。また、各種法規に基づく業務遂行は、最も基本的なことであり、このことが長期間実施されていなかったことについては、深刻に受け止めております。 当社は2000年、2004年の品質問題を機に、コンプライアンス第一、お客様第一、安全第一を掲げ、2012年の品質問題においてはカスタマーファースト・プログラムを設定し、品質問題の再発防止のため各種改革に取り組んでまいりましたが、全組織・全社員の隅々まで浸透していなかったことを重大、かつ真摯に受け止め、組織体制および業務プロセスを抜本的に見直し、社員教育の強化を図り、不退転の決意で社内改革を進めてまいります。 6番、今後の対応でございます。マル1、過去10年間における現行販売車以外、販売を終了している車両については、現在調査中であり、別途ご報告いたします。マル2、これにつきましては前回もご報告しましたが、特別調査委員会の報告と提言を受け次第、当社として適切な対応を立案し、別途ご報告いたします。 なお、本報告のうちの2ページ目、2番、軽自動車4車種以外の現行販売車の調査結果、これにつきまして、中尾副社長のほうより詳細をご説明させていただきます。