昨季無敗の女王・バルドラール浦安ラス・ボニータスを撃破!アルコ神戸・加藤正美監督「相手を引き込んでからのカウンターはかなりトレーニングをしてきた」【女子Fリーグ第1節|記者会見/浦安vs神戸】
6月2日、福井のセーレン・ドリームアリーナにて日本女子フットサルリーグ2024-2025の開幕戦が行われ、アルコ神戸とバルドラール浦安ラス・ボニータスが対戦。神戸が4-2で勝利した。 昨シーズンを3位で終えた神戸は、浦安から加藤正美監督を迎え入れて女王・浦安との一戦に挑んだ。先制点は1分18秒、ワンツーの崩しから高橋京花がゴールネットを揺らす。その後逆転を許したものの、福井県出身の山川里佳子が地元の会場でカウンターから2得点。最後は浦安からの猛攻に耐えると、残り3分の伊藤沙世の一撃で試合を決定づけ勝利を収めた。 試合後、目に涙を浮かべる選手たちと抱き合った加藤正美監督と、満面の笑みで喜びを爆発させた山川里佳子が記者会見に出席した。
自分たちがボールを持たせているというマインド
●アルコ神戸|加藤正美監督 ──今日の試合を振り返って。 たくさんの方の応援いただいたこと、福井で自分たちが試合をできたことに、まず感謝します。ありがとうございました。私が初めて監督というところで、緊張感もみんなあるなかで、最後まで戦い抜いたというところ。相手の方がタレントは絶対にあったので、1歩2歩頑張るところ、最後にスライディングするとか、シュートを打ちにいくとか、アルコらしさを選手たちが全うしてくてくれたと思います。 ──女王・浦安に勝つために、うまくいったと感じたところは? そもそもの個人のディフェンスを一から立て直してきたので、そこは、みんながよく頑張ったかなと思います。ただ、浦安の選手たちとの1対1で、自分たちが不足しているところは試合のなかでたくさん出たので、もう少し上げていかないといけないと感じています。 ──浦安に対して、どこを一番注意していたのでしょうか? 個人の能力があるのは、みんなわかっていたので、しっかりと引き込んで、そこからのカウンターはかなりトレーニングをしてきました。相手がボールを持っているのではなく、自分たちがボールを持たせているというマインドでした。ボールを持たれても、心に少し余裕が生まれたのかなと思います。(ボールを奪いに)いけるところは自信を持っていって、かわされてもカバーリングをすればいいというのは話していました。ボールを持たせたことで、自分たちの特徴とするカウンターがうまくハマったと感じます。 ──浦安をよく知る加藤監督として、どこを狙いどころに感じていましたか? 浦安はタレントがいるので、1対1でアイソレーション(他の選手がサポートに行かず、あえて孤立させて仕掛けやすくする)戦術を用いてくるかなというのはわかっていたので、1対1の守備のトレーニングは積み重ねてやってきました。行くところと、かわされたところのカバーリングがすごく重要かなと感じました。浦安の特徴を消すために、そもそもの自分たちの能力を上げていかないといけないよというマインドで入って、自信を持ってやれたのがよかったと思います。