ミャンマーテニス協会にラケット558本寄付 ── 大阪のテニス専門店「普及の応援できれば」
「試打ラケット」を使ってもらおう
ミャンマーで仕事を積み重ねていくうちに、現地のテニス協会と交流ができた。同国ではテニス人口は約2万人と、約6000万人の人口からすればまだまだ少ない。テニス人気はあるものの、富裕層のスポーツに限られているという。 「テニス人口を増やしたいがラケットなどがなかなか手に入らない」という現実。そこで、商品を売る際などに使われる「試打ラケット」に着目した。試打ラケットは、通常なら使用後は廃棄されるが、それを「廃棄ではなく使ってもらえたら」と考えたのが今回の寄付へとつながった。 この話にいくつもの取引先のテニスメーカーなどが協力を申し出て、ミャンマーに現地法人を設立している日本通運が日本から運ぶのを支援することになり、24日にミャンマーはヤンゴンにあるテインビュー・テニス競技場でラケット558本の寄付セレモニーが行われることになった。 新谷社長は「ミャンマー進出は初めてのことなので大変なことも多いけど、逆に経験できないこともいっぱいさせてもらっている。今回のこともそうですが、やりがいのあることです」と笑顔で話す。ミャンマーのテニス発展を応援する「架け橋」は、間もなくかかろうとしている。