温水が足りない能登半島へ、シャワーも備えた災害支援車 軽トラックに浄水器や発電機、地元に寄贈予定の車両が急きょ出発
精密部品加工のミヤサカ工業(茅野市金沢)が開発した災害支援車「コッくんレスキュー」が22日、能登半島地震で被災した石川県珠洲市へ出発した。ボランティア団体からの救援依頼を受け、3月に茅野市に寄贈する予定だった車両を差し向けた。浄水器や給湯器を備えており、温水が足りないという被災地の助けになりたいとしている。 【拡大写真】軽トラックの荷台に備え付けられた浄水器のメーターと蛇口
荷台に積まれたコンテナ内に防災設備がある軽トラックで、浄水器や発電機、温水シャワーなどがある。被災地でも単体で活動を行うことができる。今回現地に向かった車両には浄水器などへの凍結防止対策も施した。
能登半島地震で被害を受けた石川県輪島市では、既に同じタイプの災害支援車1台が1月下旬から活動中。ミヤサカ工業の宮坂義政会長(76)は「(被災地では)シャワーなどで使う温水の要望が多いと聞く。役に立てるようにしたい」と話している。
この日、茅野市役所前で今井敦市長らが宮坂会長が運転する災害支援車の出発を見送った。