戒厳翌日の「家屋会合」出席4人のうち3人、携帯電話を変えた=韓国
12・3非常戒厳事態の翌日の4日夜のいわゆる「家屋会合」出席者らが次々と携帯電話を変えたことが確認され、批判が強まっている。 当時、ソウル鍾路区三清洞(チョンノグ・サムチョンドン)の大統領家屋での会合に出席したのは朴性載(パク・ソンジェ)法務部長官、李祥敏(イ・サンミン)前行政安全部長官(8日辞任)、李完揆(イ・ワンギュ)法制処長、金周賢(キム・ジュヒョン)大統領室民情首席秘書官の4人。朴長官は6日の国会法制司法委員会で「普段は国務会議で会うが(別の食事の)席を持てず、年が明ける前に会おうと言って会った」と釈明したが、野党は「非常戒厳失敗後の対応を話し合ったのではないのか」と疑った。 こうした中、17日の法制司法委員会全体会議で、会合出席者4人のうち李前長官を除いた3人が携帯電話を変えた事実が明らかになった。李処長は「4日にの会合の後に携帯電話を変えたのか」(朴智元共に民主党議員)という質問に「変えた」と認めた。そして「不必要な誤解を受けたくなかった。使いにくい点もあり、いくつかの理由で変えた」と釈明した。「捜査に備えて証拠を隠滅したのでは」という追及が続くと、李処長は「証拠隠滅は犯罪を犯した人がすることであり(私は)犯罪を犯していない」と反論した。続いて「私も(戒厳事態が)どういうことなのか気になった。晩に連絡があって行ったが、(みんな)何も知らず、ため息をついて戻った」と主張した。 この日、黄靖雅(ファン・ジョンア)民主党議員が移動通信会社から受けた資料によると、朴長官と金首席秘書官は4日の会合後に携帯電話を変えたことが分かった。朴長官は6日午後9時6分に機器を変えた後、8日昼12時24分からはまた以前の携帯電話を使い始めた。金首席秘書官は7日午後2時36分に新しい機器に変えた。 黄議員側は「通信会社の資料で李長官は機器を交換していないと出ている」としながらも「携帯電話番号自体を変えた可能性もあるので事実関係を把握中」と話した。朴長官側の関係者は中央日報に「(戒厳事態のため)携帯電話を提出しなければいけない場合がある」とし「そうなれば業務的に不便な状況が生じるため、資料をバックアップしておいた。従来の携帯電話をそのまま使用している」と主張した。 民主党議員らは4日の会合に尹大統領がいたのではという疑惑も提起した。全賢姫(チョン・ヒョンフィ)議員は「その場に尹錫悦(ユン・ソクヨル、大統領)や金建希(キム・ゴンヒ、大統領夫人)がいたと推定される」と主張した。李処長が「そうではない」と反論すると、全議員は「そうでない場合、客が他人の家屋で食事したというのは住居侵入」とし「家主の了承があったか、家主の代わりに誰かがいてこそ常識に合う」と指摘した。張耿態(チャン・ギョンテ)議員は「当日、会合場所には車7台以上、15人以上が入った。別の会合もあったということ」とし「金夫人の身柄を確保しなければいけない」と話した。また「戒厳の前後で金夫人が何をしたかが近く分かるはず」と主張した。 趙垠奭(チョ・ウンソク)監査院長職務代行は「会合」関連の職務監察の可能性について「必要な措置をとる」と答えた。全議員が「令状が拒否されていて証拠が隠滅される可能性がある。監査院は令状なしに資料を要求したり監査したりできるのではないのか」と尋ねると、組職務代行は「可能」と答えた。そして「検討して必要なら必要な措置をする」と話した。