【台風10号】28日九州に接近か その後列島縦断のおそれも 対策も(静岡)
Daiichi-TV(静岡第一テレビ)
強い台風10号は、日本の南を発達しながら北西に進んでいて、28日には、非常に強い勢力となり、九州に接近する見込みです。その後、進路を東よりに変えて、土曜日にかけて、日本列島を縦断するおそれがあります。 静岡県内は、暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で、大気が不安定な状態となり、26日夜から激しい雨が降り、大雨となる所がある見込みです。 26日夜予想される1時間降水量は、多いところで中部・西部で30ミリ、東部・伊豆で20ミリとなっています。 また、27日午前6時までに予想される24時間の降水量は、多いところで中部・西部で100ミリ、東部・伊豆で60ミリとなっています。 25日夜も県内各地で雷を伴う激しい雨が降り、静岡市南部や浜松市では一時、大雨警報が発表されました。 静岡市駿河区の東名高速・静岡インターチェンジでは、落雷の影響でETC設備が使えなくなり、25日夜10時過ぎからおよそ5時間閉鎖されました。また施設内にある蓄電池も落雷で破損し、白煙が充満したため消防が出動しましたが、調査した結果、火災の発生はなかったということです。 (杉本汐音 記者) 「午前10時すぎのJR静岡駅です。25日夜は雨の影響で遅れが出ていた新幹線ですが、26日は始発から平常通り運行しているということです」 25日午前中は晴れ間が広がった静岡市ですが、台風による交通機関への影響を心配する声も。 (バスで静岡に来た学生) 「部活の合宿でバスでみんなで来ている感じで、27日に帰るんですよ。なので高速がちょっと混むかなと」「やばいよね~帰れる?みたいな」 台風の接近に伴い、JR東海は、東海道新幹線について、29日(木)から31日(土)にかけて計画運休や長時間の運転見合わせなどの可能性があるということです。なお、27日・28日は、おおむね平常運転を予定しているということです。 新幹線を利用する人の中には、予定を変更した人も。 (予定を変更した人①) 「熱海に行く最初2泊の予定だったが、台風の影響で1泊に」 (予定を変更した人②) 「大阪の方に台風が向いたので、僕は急きょ大阪に帰る。仕事が瓦屋なんですよ。だから、地元の屋根が心配だから、養生とかに回ろうかなと思う」 また、在来線についても、27日~29日にかけ、計画運休や急きょ運転を見合わせる可能性があるということです。 こちらは、掛川市で梨狩り体験が人気の「大麓果実園」です。ことしは、9月1日にオープンする予定ですが、収穫を前倒すのはまだ早いということです。 (大麓果実園 細野厚さん) 「腹くくるしかない。9月入った台風なら先取りを行うが、今回は見送って、台風の行き先が遠くへ行ってくれるように祈ってる感じです。神頼みです。」 この梨園では「かおり」と「あきづき」という品種、合わせておよそ1万個を栽培しています。中でも「かおり」はメロンと同じくらい甘味が強いのが特徴ですが、大きいものは1キロ以上あり、風には弱いということです。 (大麓果実園 細野厚さん) 「(心配なのは)やっぱ風でしょうね。かおりという品種は(風に弱く)落下率が高いので、普段の出来で60%で、台風が来ると30%減らされてしまうので厳しい」 この農園では、過去にも3回ほど台風の被害にあっているといい、シーズンを間近に控えた今回の台風に心配が尽きない様子でした。 そして、午後1時半ごろ、気象庁と国交省は合同で会見を開きました。 ( 気象庁予報官) 「台風は非常に強い勢力で接近する恐れがある。予報円がかなり大きい状況となっており、台風の進路の予想には、不確実性が大きい状況。台風に対する危機感、警戒感を高めて下さい」 今後の気象情報、自治体からの情報を確認し、対策をとるよう呼びかけました。