“黒バス声優”谷山紀章が語る今季のNBA…八村塁、渡邊雄太にはチームに必要とされる活躍を期待
NBAを放送・配信中のWOWOWは1月11日に「サンズ対レイカーズ前夜祭 『So ! スポNBA』『気になる数字』公開収録」と公開収録イベントを都内で開催した。これにアニメ『黒子のバスケ』の氷室辰也、『あひるの空』の夏目健二を担当した声優の谷山紀章氏が登場。熱狂的なロサンゼルス・レイカーズファンとしても知られている谷山氏に八村塁(レイカーズ)と渡邊雄太(フェニックス・サンズ)の日本人選手をはじめとする今季のNBAを振り返ってもらった。さらに2月に開催されるNBAオールスターの見どころ、プレーオフの展望も聞いた。 取材協力=WOWOW
一番の注目はサンダーだが、実力派チームも健在
――今シーズンのNBAについて、ここまでの感想を聞かせてください。 谷山 まず僕はウェスタン・カンファレンス2位と予想しましたが、今シーズン、一番の注目は(オクラホマシティ)サンダーですね。開幕前には誰も2位予想していなかったので「ほら見たことか」と思いました。だけど、その一方で(ミネソタ)ティンバーウルブズが強いのは驚きです。他にも(ニューオリンズ)ペリカンズはやっぱり強いなと思います。決してモンスタースタッツを残すわけじゃないけど、チームとしてすごくよくできていますよね。あと見極められなかったのは、下位に低迷している(ゴールデンステイト)ウォリアーズです。 ――ロサンゼルス・レイカーズを5位と予想されていました。現在は9位(日本時間1月22日現在)ですがいかがですか。 谷山 予想は最終的な立ち位置なので、これからそのまま上がって上が落ちてくる読みなので想定内。現時点では本当に普通って感じですね。仮にトレードをするとしても、僕はディフェンスもできて、オフェンスもそれなりにできるガードが必要だと思います。強いて言えば、デニス・シュルーダー(トロント・ラプターズ)に戻ってきてほしいですね。 ―― 渡邊雄太選手(サンズ)と八村塁選手(レイカーズ)の活躍はどのように感じていますか。 谷山 そもそもNBAという大舞台に日本人が2人も所属していること自体がとんでもないことです。ですがファンもそこで止まっていちゃいけないので、そこから先を見るなら、やっぱり八村選手はスタメン勝ち取ってバリバリやってもらいたいです。渡邊選手は自分のトップフォームを維持して、しっかりとチーム内で自分自身を証明してもらいたいです。彼がどれだけすごいかというのは、もう周りとか日本のファンは知っています。サンズがケミストリーを構築していく中で、ベンチのパワーは必要になってきます。そのときに、どんな時間帯でもコートに入ったら確実にシュートを決めていき、その積み重ねでチームに必要とされていく過程を見届けたいと思います。まだまだこれからプレーオフに向けても、日本人選手2人がチームに必要とされる活躍を僕らファンが目の当たりできることを楽しみにしています。 ――超人的なスキルを持った選手が多数存在しますが、その中でも注目選手を教えてください。 谷山 チェット・ホルムグレン(サンダー)とビクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)の今後何十年続いていくであろうライバル関係の中で、チェットが半歩ぐらいリードしているのがストーリーとして非常に興味深いです。これでウェンバンヤマが1年目からホルムグレンを相手にしないぐらい突き抜けてしまうと「つまんないな」って思うかもしれないけど、わずかでもチェットの方が抜きん出ているこのライバル関係が面白いですね。他にはペイサーズのタイリース・ハリバートンとベネディクト・マサリン、サンダーのジェイレン・ウィリアムズとシェイ・ギルジャス・アレクサンダーも良い選手なので注目しています。