岸田総理の「少子化対策」は「異次元」までいっていない テレ東・解説委員が指摘
やれることは何でもやるべきだが、岸田総理の言う次元は「異次元」までいっていない
山川)可処分所得が減っていますし、指摘があった通りブレーキとアクセルを両方踏んでいるような状況なので、トータルで自分たちの可処分所得が増えるのかどうか、子育て世代やこれから子どもが生まれる世代にもわからないですよね。何とかしなければいけないですし、できることは何でもやった方がいい。例えば、早く育休を義務化したらいいと思うのです。持論なのですが、育休の取得を進めるほど、企業の不祥事は減ると思っているのです。 飯田)不祥事が減る? 山川)不祥事を全部調べてみると、他人のチェックが効かない状態で、同じ人が同じ職場でずっと仕事しているケースが多いのです。経営者によく言うのですが、男性でも「これから育休を取ります」という若い人たちがいたら、喜んで取らせて欲しい。「育休を取りたい」という人は、何かうしろめたいことをやっているわけではなく、別の人に変わるのだから、仕事を引き継ぐときに全部明るみに出るわけです。海外、ヨーロッパなどは夏休みを長く取らせますが、実は不祥事を生まないためにも行っているわけです。 飯田)その際は会社と絶対に連絡を取ってはいけないなど、そういうシステムがありますよね。 山川)岸田総理は「異次元」とずっと言っていますが、婚外子を認めるとか、あるいは移民を入れるなど、できることは何でもやるべきです。私は岸田政権を「いままでの自民党の価値観と対極にあることまでやるかどうかがポイントだな」と思って見ていましたが、「岸田さんの言う次元は『異次元』までいっていない」というのが最近の感想です。