楽天・藤井聖、自己最多12勝目ならずも三振は自己最多の9個で「来季につながる投球はできた」
◇5日 楽天2―3日本ハム(楽天モバイルパーク宮城) 今季の最終登板となった楽天の先発・藤井聖投手が7イニングを投げて、8安打2失点(自責点1)の粘投を見せた。しかし、2―2の同点の場面で降板し、自己最多の12勝目を手にすることはできなかった。 もともとは4日の西武戦(楽天モバイルパーク宮城)に登板する予定となっていたが、試合が雨天中止。左腕はスライド登板を志願して、この日のマウンドに向かった。コントロールが定まらなかった1回はレイエスの中前適時打などで2点を先制されたが、気持ちをしっかり切り替えて2回以降は立ち直った。 中でも、スライダーの精度が抜群。プロ入り後の自己最多となる9個の三振を日本ハム打線から奪った。左腕は「今日はスライダーを自分の思うように特に投げられた。そこがうまくいいけたなという感じですね」と投球を分析し、この日の内容については「来季につながるすごくいい投球はできたかなと思います」と前向きに捉えた。 今季はドラフト同期生の早川とともに球団史上初の左腕での2桁勝利を達成し、自己最多の11勝をマークした。今江敏晃監督も「本当に期待以上の活躍をしてくれた。今日も粘り強く彼らしいピッチングをしてくれた」と1年間の奮投をねぎらい、藤井も「まだまだというところもありますけど、昨季よりもう一段階二段階レベルアップできたのかなというのはあります」と振り返った。
中日スポーツ