大谷翔平は来年3・18-19東京ドーム開幕戦で二刀流を解禁できるのか…元メッツGMは「5月1日まで投球できなくてもいい」と“焦り”を警告
その中で元メッツGMのフィリップ氏は、MLBネットワークの番組に出演して、大谷が二刀流解禁を急ぐことへ警告を発した。 「私なら魔法の日付を作らない。投球を急がせたり、打撃を急がせたりはしない。もし彼が5月1日まで(投手に)復帰できないとしてもそれでいいと思う」 フィリップ氏は、大谷がエンゼルス時代の2023年7月28日のタイガースとのダブルヘッダーで起こした異変を取り上げ、二刀流にかかる想像を絶する負担を指摘した。 「大谷はプレーオフに進出したことで、さらに1か月多くプレーした。そのことで右肘のリハビリ時間はカットされ、そのリハビリ過程でオフに入った。覚えておいていただきたいのは、彼の肉体が、エンゼルスがトレードを封印した時期に二刀流選手になることを拒否していたことだ」 大谷は、そのダブルヘッダーの第1戦に「2番・投手」で出場し、9回111球を投げて1安打8奪三振のメジャー初の完封勝利を成し遂げ、その約45分後に行われた第2戦にも「2番・DH」で出場し、37号、38号の2打席連続本塁打を放った。だが、その時、痙攣を起こしており、7回の打席で代打を送られて途中交代となった。 「彼は完封勝利した後のダブルヘッダーの第2試合で痙攣し始めた。彼は、その年の残りの期間も、同じような症状を訴えて最終的に肘を痛めた。彼は、今リハビリのスローイングプログラムを進めなければならないが、左肩の手術のために投げることができない」 元GMの見地でフィリップ氏が警鐘を鳴らすと、ドクターの立場からそもそもスプリングトレーニングに間に合うとされている見込みへの反対意見も出た。 著名な医師として知られるデビッド・J・チャオ博士が「Sports Injury Central」のXにビデオ映像を投稿してこう語った。 「ドジャースは彼がスプリングトレーニングの準備ができていると言っていますが、私たちはそれを信じていません」 チャオ博士は、左肩の亜脱臼によって断裂した関節唇の修復手術からのリハビリには時間がかかることを懸念している。 ドジャースと大谷自身が今後の回復の状況を見ながら最終的にどんな決断を下すのか。常識を覆すのが大谷翔平。何が起きても不思議ではない。
【関連記事】
- 米メディアが佐々木朗希のロッテの来季契約条件提示拒否報道を受けて早くも移籍先予想がヒートアップ…ドジャース、ヤンキース、メッツ、オリオールズなどの球団名が乱れ飛ぶ
- 「大谷翔平は立っているだけで違いを生む存在感を示した」米メディアは“世界一”ドジャースの勝因として亜脱臼を負い「無理だと思った」と明かす7億ドルスターを評価
- 「あなたは脱がないの?」の質問をパレード中に受けた大谷翔平が「絶対にない」…米メディアはアクセントもバッチリの流暢な英語スピーチを「珍しい」と絶賛
- 「審判はパドレスに買収されているのか?」大谷翔平が激怒した審判の腕に打球が当たった問題にド軍ファンもSNSで共鳴
- 「どれだけ懸命に努力してもショウヘイより素晴らしくはなれない」ベッツが歴史的シーズンを送った大谷翔平を語る