企業統治改革はエンドレス、情報開示の「質」向上必要-JPX山道氏
東証の市場区分の見直しに関するフォローアップ会議は、新興企業の多いグロース市場の上場基準引き上げについて議論している。山道氏は、現在の日本のエコシステムを踏まえると、グロース市場の上場基準を厳しくするのは新規株式公開(IPO)の数が減るほか、「レイトステージの企業に資金供給するパイプがなくなり、マイナスの影響になるだろう」との見方を示した。
TOPIXが史上最高値付近で推移し、日経平均株価は初の4万円台に乗せた中、旧マザーズ指数の東証グロース市場250指数は過去1年間で12%下落とさえず、グロース市場の改革の必要性が市場でも指摘されている。
日経平均の30年以上ぶりとなった最高値更新は「一里塚で通過点に過ぎない」と山道氏は指摘。高値更新が日常茶飯事となるような日本市場を目指したいとし、相場が上昇すれば「市場開設者に対する投資家の要求水準はどんどん高くなっていく。われわれにとってもまだまだ正念場だ」と語った。
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--取材協力:Lisa Du.
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Yasutaka Tamura