〔東京外為〕ドル、154円台後半=強弱材料の交錯で小動き(24日午前9時)
24日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、強弱材料が交錯する中、1ドル=154円台後半で小動きとなっている。午前9時現在、154円74~75銭と前日(午後5時、154円81~82銭)比07銭の小幅ドル安・円高。 前日の海外市場では、欧州時間は154円70~80銭前後でもみ合った。米国時間は、4月の米製造業購買担当者景況指数(PMI)が弱めとなり、154円50銭台に下げたが、すぐに154円80銭台に戻した。中盤は、2年債入札前後に上下したが、終盤は154円80銭台で推移した。東京の早朝は154円70銭台で推移している。 前日の海外時間は、上下動がみられたが、米利下げ先送り観測に支援される一方、介入警戒感に圧迫される構図に変化はなく、「154円台後半を軸としたレンジ圏での値動きに終始した」(FX業者)と指摘されている。 東京時間も「強弱材料に挟まれて、引き続き上下に動きにくい」(大手邦銀)と見込まれる。4月の米製造業PMIが弱めとなり、ドルは全般的に売られたものの、「対円ではなお底堅く、円売りはなお根強い」(先のFX業者)という。もっとも、「155円前後は介入が入ってくる可能性が高く、あえて試す動きもみられない」(先の大手邦銀)とされ、現行水準を中心に「狭いレンジ圏での値動きに終始するのではないか」(同)との声が聞かれる。 ユーロは対円、対ドルで上昇。午前9時現在、1ユーロ=165円60~64銭(前日午後5時、165円32~33銭)、対ドルでは1.0702~0702ドル(同1.0677~0678ドル)。