選択の積み重ねでカラダは変わる。石丸幹二さんに聞く若さの秘密
再来年に還暦を迎えるとは思えない、年齢不詳(に見える)石丸幹二さん。見た目やカラダの若さを保つため、日々の生活でどんなことを意識し、工夫しているのか。その秘訣を伺った。 [画像]石丸幹二さん
一番気をつけているのは、睡眠時間の確保
取材のオファーをした時点で、もちろん年齢を知っていたわけだが、目の前にいる石丸幹二さんが、再来年、還暦を迎えるようにはどうしても見えない。年齢不詳である。 「実際、40代に見られることはよくありますね。いろいろな年齢の役をやるうえで年齢不詳に見えるのはいいことなのかなと思いますが、貫禄も欲しかったりしますよ(笑)」 肌も髪も艶やかで若々しい。コンディションを保つために、最も気を遣っていることは何なのだろうか。 「一番気をつけているのは、睡眠時間を確保することですね。理想は7時間半、少なくとも6時間。もちろん難しいときもありますけど、理想に近づける努力はするようにしています。 あとは隙間時間での15分ほどの仮眠。寝袋を持ち歩いて、長い撮影の際や舞台が昼夜公演のときなんかは、楽屋で仮眠を取っています」 疲れを溜め込まないように、40代後半以降はカラダのメンテナンスにも力を入れるようになったそう。 「スポーツマッサージ、鍼治療、ジムでのトレーニングをそれぞれ週に一度のルーティンにしています。40歳になったばかりの頃、60代の先輩の俳優の方たちから“40歳を過ぎると体力が落ちる。オレたちは対応策としてアレコレをしている”みたいな話を聞いていたんです。 そのときは“そこまでお金と時間をかけるんですか!”とかなり驚いたんですが、45歳あたりで自分も衰えを感じて、仰っていたのはこのことかと(笑)。それからは自分のカラダと向き合ってケアをするようになりました」 若くありたいという気持ちと、ちょっとの頑張りが若返りにつながるのではないかと石丸さんは言う。 「洗顔のついでにマッサージをしてみたり、移動中に階段を使ったり。ちょっとした行動、選択の積み重ねでカラダは変わる気がします」 10歳若返りたい気持ちがあれば、自ずと行動に変化が出るもの。さあ、あなたも“何か”を変えてみよう!
Profile
石丸幹二さん(いしまる・かんじ)/俳優・歌手。1965年生まれ。劇団四季で看板俳優として17年在籍し、多くの作品で主役を演じる。2009年にフリーに転身。映画、ドラマ、舞台で俳優として活躍。さらに、歌手、司会者、朗読者としても活動している。
取材・文/神津文人 編集/堀越和幸(初出『Tarzan』No.867・2023年10月19日発売)