NY連銀総裁、金融政策が景気を抑制している「証拠は十分ある」
自然利子率
「r*(Rスター)」と呼ばれ、当局者やエコノミストの間で議論されている自然利子率(中立金利)についても、ウィリアムズ総裁は考えを明らかにし、「今年初期のデータを見る限り、自然利子率が上昇したとの兆候はない」と発言。その上で「だからといってこれから上昇しないわけではない」と述べた。自然利子率は景気を過熱も冷やしもしない想定上の金利水準。
これとは別にシカゴ連銀のグールズビー総裁はCNNインターナショナルとのインタビューで、インフレ率を目標水準に下げるには住宅コストのデフレが重要な役割を果たすと指摘。またサプライチェーンと労働市場の改善はさらに進み、総合的な物価上昇を抑えるのを助けるだろうとも述べた。
またアトランタ連銀のボスティック総裁はFOXビジネスとのインタビューで、2%目標に向かうインフレ緩和は遅い足取りになると予想。利下げについては「7月はないと思う」と述べ、向こう2カ月は利下げはないとの考えを示した。
原題:Fed’s Williams Says ‘Ample Evidence’ That Policy Is Restrictive(抜粋)
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Jonnelle Marte