震度5弱の揺れの能登 元日の記憶も色濃く残る中 住民は「体が恐怖で固まった」 仮営業中の輪島のスーパーは「停電が不安」
26日の夜、石川県能登地方で最大震度5弱を観測する地震がありました。 県内で震度5弱以上の揺れを観測するのは6月3日以来です。元日の地震や9月の豪雨からの復旧が進む被災地の住民からは、相次ぐ災害に再び不安の声が聞かれます。 【写真を見る】仮設住宅の住民は「体が恐怖で固まった」 仮営業中のスーパーは 26日午後10時47分ごろ、石川県西方沖を震源とする強い地震があり、輪島市と志賀町で震度5弱を観測しました。 この地震で、津幡町に住む70代の女性が揺れに驚いて転倒し顔に軽いけがをしました。 元日の地震と9月の豪雨。さらに今回の震度5弱の地震。度重なる災害に住民からは不安と疲弊の声が聞かれます。 仮設住宅に住む住民「仮設なので基礎がしっかりしていないので、震度以上の揺れを感じた。あの後にもっと大きい揺れが来るかと体が恐怖で固まった」「仮設住宅の建物ゴーって揺れた、すごかった。壊れんかねと言っていた。心配です。これで(地震)いらんわ」 地震から一夜明け、志賀町の志賀小学校では、児童らが普段通りバスや徒歩で登校する姿が見られました。 志賀小学校・前田倍成校長「心の面で不安に思う子どももいると思うので、その辺りのケアもしていかなきゃいけない」 ■立ち上がった被災地のスーパー 地震翌日もおおむね無事仮営業 輪島市町野町にある「もとやスーパー」では、地震から一夜あけた27日も仮営業が続けられていました。 もとやスーパー・本谷一知代表「この辺なんかも倒れても全然おかしくないんですけど、1つも割れてなかった。26日の昼に(お酒は)並べ終わったんですけど、運が良かったです」 再び能登を襲った地震に、本谷代表も元日の恐怖がよみがえったと話します。 もとやスーパー・本谷一知代表「(住民は)ちょっとなれちゃってるのかな。ただきのうの地震はびっくりした。地震の地鳴りが聞こえてきて、アラームがなると震度7の記憶が蘇って構えるじゃない。でも5で止まってよかった」 ■「停電が多くて困る」 相次ぐ地震に不安は続くスーパー 店は3日後の復活オープンに向けて準備を進めていますが、まだ不安も残ったままです。
もとやスーパー・本谷一知代表「停電がすごい多くて困る。営業始めたときに冷蔵庫とかが止まるとちょっと心配」 気象庁は今後1週間ほど、最大震度5弱程度の地震に注意するよう呼びかけています。
北陸放送