「いい人」と言われる人ほど、実は信頼されていない? “ええカッコしい”が招く意外な落とし穴
無理に自分をいい人に見せようとする人は信用できない?
こんにちは。人生や恋愛を上手くいかせたい女性のために本質思考をアドバイスする、リアライフカウンセラーの藤本シゲユキです。 関西弁で「ええカッコしい」という言葉があります。これは主に、見栄を張ったりカッコつけたりする人に向けて使われる言葉です。主に陰口で「あの人、ホンマええカッコしいやなあ」などと使われて、あまりいい使われ方はしません。 “人から嫌われないための努力”は99%無駄! 精神科医がすすめる「人間関係を良くする」2つの方法 今は東京に住んでいるのですっかりこの言葉を聞かなくなりましたが、この前、久しぶりに耳にする機会がありました。それは、カウンセリング中の一時。あるクライアントさんが、日頃疑問に思うことを打ち明けてくださったんですね。 「いつも思うことなんですけど、ええカッコしいの人が多すぎません? 普段の自分はそんなんじゃないのに、無理に自分をいい人に見せようとして、後でバレるみたいな。化けの皮がはがれるとまではいかないんですけど、できないことすんなよと思っちゃうんです」 そしてこう続きました。「こういう人って、スタートダッシュは人との距離を縮めやすいけど、小さな約束を破ったり、人間性に違和感を覚えたりすることが後々出てくるから、結局信用できないんです。藤本さん、どう思いますか?」 彼女の言葉になんだかすごく考えさせられて、カウンセリング後もしばらくの間、頭から離れませんでした。この女性は関西人じゃないんですよ。それなのに「ええカッコしい」という言葉を使うから、それで印象に残っているのかなと思ってたのですが、どうやら違いました。
いい人ぶるほどに、後から信頼を失うことがある
僕自身も、違う角度でええカッコしいの人たちのことを言及していたから、印象に残っていたんですね。どういうことかと言うと、僕が「擬態能力」と呼んでいるものがあります。この擬態能力は自分を良く見せるための能力であり、この力に長けている人ほど猫をかぶるのが上手いです。 人間誰しも、大なり小なり猫をかぶって生きているものだとは思います。しかし、擬態能力が高すぎる人間と関わると、いい人だと思い込みすぎて後から裏切られたり幻滅したりすることが結構あるんですよ。だから、そんなに簡単に人を信用しちゃいけないと言及することがよくあったんですね。 「出会った頃は優しかった」「最初はそんな人じゃなかった」と言う人がいるのは、まさしく相手の擬態能力にだまされた結果です。 このように言われる人間は、自分の見せ方や見られ方をちゃんと分かっています。どのように振る舞ったら好かれて、どのような会話をしたら興味を持ってもらえるか。それがちゃんと分かっているんですね。 しかし、擬態能力の高さを悪用する人間ばかりではなく、「そうしないといけない」と思って擬態能力を発動している人の方が、実は多いのではないか? クライアントさんの「ええカッコしい」発言を聞いてから、その疑問が出てきたんです。僕自身、昔は恥ずかしいほどのええカッコしいな人間だったのですが、自分に自信がないからそうしていたんですね。話は盛るし、見栄も虚勢も張る。典型的なええカッコしいの人間です。 この仕事をするようになり、人の心理や人生について学ぶようになってから、過去の自分はなんてダサかったんだと気づき、必要以上に自分を良く見せることはやめました。