「誰がこの性差別キャンペーンを始めたのか」ボクシング女子の“性別”めぐる議論…なにが問題?──LGBTQ選手“過去最多”でも課題残るパリオリンピック
■LGBTQ公表選手は過去最多 その約9割が…
庭野解説委員 「白川さんはオリンピックについて他にも取材をしたんですか?」 白川プロデューサー 「LGBTQアスリートを専門とした『アウトスポーツ』というアメリカのウェブメディアがあって、共同創設者のジム・ブジンスキさんをリモートで取材しました。1999年にジムさんを含むゲイ男性2人が創業したメディアで、彼らにとっての最初のオリンピックは2000年のシドニーオリンピックなんですけれども、この時に性的マイノリティーであることを公表して出場した選手は7人だったそうです。それが、今回のパリオリンピックでは8月13日時点で198人、過去最多を更新しました」 「バスケットボール女子ではアメリカのチームが金メダルをとったんですが、バスケットボール女子のアメリカ代表チームはメンバーの過半数がLGBTQ当事者ということです」
庭野解説委員 「過半数だということがもっと知られると、勇気づけられる人もいますよね。公表するアスリートにはなにか傾向はあるんですか?」 白川プロデューサー 「本人の性自認が例えば『ノンバイナリー』などという場合もあるので、必ずしも一致しているわけではないんですけれども、“男子カテゴリー”で出場する選手と“女子カテゴリー”で出場する選手それぞれにLGBTQを公表している人数をカウントすると、“女子カテゴリー”で出場する人が男子の8倍から9倍ぐらいと、圧倒的に女性に偏っているということです」 庭野解説委員 「男性の方が表明しにくい事情があるということですか?」 …… (続きはPodcastで)
■Talk Gender~もっと話そう、ジェンダーのこと~
日テレ報道局ジェンダー班のメンバーが、ジェンダーに関するニュースを起点に記者やゲストとあれこれ話すPodcastプログラム。MCは、報道一筋35年以上、子育てや健康を専門とする庭野めぐみ解説委員と、カルチャーニュースやnews zeroを担当し、ゲイを公表して働く白川大介プロデューサー。 “話す”はインクルーシブな未来のきっかけ。あなたも輪に入りませんか? 番組ハッシュタグ:#talkgender