「アメリカ人」と「南アフリカ人」が食べて大仰天した「日本の食べ物」の意外な正体
ブームで多様化した進化系かき氷
そんな話をしていると、お待ちかねのかき氷がやってきた。選んだかき氷は、ストロベリーとマスカルポーネのソースがかかった「苺フロマージュ」に、「かぼちゃ」と「ずんだ」。とてもひとつに絞り切れない彼女らは、3つをシェアすることに。まずは「苺フロマージュ」を分け合う。マリエルさんは「おいしいー」と日本語で感嘆の声を上げながら、「なんでこれがアメリカにないんだろう」とぼやく。一方、南アフリカにはかき氷がなかったというディカイさんは、しきりに「スー」と息を吸いながら、「うますぎる! さっきから頭はキーンとしてるけど」と、少しアイスクリーム頭痛に苦しみながらも気に入ってくれたようだ。 続いて「かぼちゃ」だ。メニュー選びの際、ディカイさんはかぼちゃに難色を示していた。かぼちゃスイーツ自体食べたことがないという。一方のマリエルさんは初めからかぼちゃが気になっていて、順番に小皿にわけながら「待たずに食べちゃいそう」と待ちきれない様子。一口食べて、ディカイさんは「かぼちゃ様、見くびってました」「こんなにおいしいなんて衝撃」と破顔する。「かぼちゃはおかずでしか食べたことがなかったし、寒い日に食べるイメージだった。これは完全に新しい体験」というディカイさんの言葉に、マリエルさんは「そういえば日本もかぼちゃはご飯系だよね。アメリカでご飯系のかぼちゃは食べたことがなかった。アメリカだと絶対デザート」だといい、日本に来てから別のかぼちゃの食べ方を知って驚いたという。 そして最後の「ずんだ」。マリエルさんはずんだスイーツ好きだそうだが、ディカイさんはかぼちゃスイーツに続いてずんだスイーツも初めて。「想像がつかない」と言いながら口に運び、しばらく咀嚼すると、「これがずんだ!」と衝撃の声。 3種類のフレーバーのかき氷を食べ比べ、マリエルさんは「ずんだが一番」と回答。ディカイさんは一度「苺フロマージュ」を挙げつつ、「やっぱりかぼちゃ! かぼちゃに惚れたのははじめて」とかぼちゃを一番に挙げた。 少しとけたかき氷を食べ進めながら、「札幌で雪食べた?」と尋ねるマリエルさん。ディカイさんは「食べるわけない」と少し引きながら答えると、マリエルさんは「アメリカでは、雪が降った日にはきれいなことを確認して、家に雪を持って帰ってシロップをかけて食べた」と思い出を話す。ディカイさんは雪を食べはしないが、「札幌では飲み物を雪の下に少し放置するの。パーティーの途中にのどがかわいたら雪の中から取り出す。冷蔵庫よりキンキンになる」と寒冷地あるあるを話す。これはカナダにいたことがあるMomokaさんも経験したようだ。「でも、アメリカ人は食べるんだってね」というディカイさんは、「ありえない」という顔でマリエルさんを見た。視聴者は二人のやりとりの様子を見て、「このお二人、ゴールデンコンビじゃないですか? キュートでエレガントで…そして美味しそうなかき氷!」「次回の再登場を楽しみにしております」「やっぱり女性複数が良いね。表情が柔らかいし、ボキャブラリーも豊富なので見ていて楽しい」とコメントしている。 夏の風物詩「かき氷」は、多彩なフレーバー展開に、氷の質やふわふわソースにこだわった高級路線も増え、通年食べられるようになった。かき氷といえば外国人は日本らしい抹茶味の宇治金時が好きだという人が多く、屋台の定番のイチゴやメロンなどのシロップは苦手な人が多かったようだが、ここ数年のかき氷ブームで多様化した今のかき氷なら、訪日外国人観光客にもっと受け入れられやすいのではないだろうか。
フリート編集部