宮崎市の中学校で平和学習 戦争の悲惨さ語り継ぐ「朗読劇」上演
テレビ宮崎
宮崎市の中学校で戦争の悲惨さを語り継ぐ朗読劇が上演されました。 朗読劇は平和学習に取組んでいる宮崎市の生目台中学校で上演され、3年生73人が出席しました。 この朗読劇は、1943年(昭和18年)に家族とともに開拓団として中国の満州に渡った宮崎市の女性の実体験をもとにした『戦後は終わらないのり子八歳』です。 (朗読) 「もう、逃げるしか家族が生き残る道はありません」 「弟は母に、妹は父におぶられました そして『いいかのり子絶対に声を出すな』それだけ御厳しく言われました」 朗読劇では、第2次世界大戦の敗戦を受けて命からがら満州から宮崎市に引き揚げられるまでが語られています。 朗読したのは退職した教職員のグループ「戦争を語り継ぐ会」です。 (朗読) 「戦争は母の命を奪い、幼い弟の命を奪い、生まれたばかりの弟の命を奪いました」「戦争は8歳ののり子の『今』を奪いました」 (生徒) 「経験者の方たちの話を聞くことでより、戦争について詳しく知ることができた。」「戦争は嫌だという経験者たちの気持ちを受け継いでいきたいと思った。」 (戦争を語り継ぐ会 新名千代子さん) 「子どもたちの反応を見て、少しは私たちの思いが伝わったのかなという安心感があります。」 「戦争を語り継ぐ会」では、戦争の悲惨さや平和の尊さを語り継ぐ朗読劇の上演をこれからも続けていくことにしています。
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