<三吉彩花>「全編通して、ほぼノーメイク」 「本心」で見せた素の輝き
◇リラックスする時間は?
日々のルーティンでは、「決めたことをその日に必ずやる」ことを大事にしている。
「撮影に入ると、結構時間がバラバラになりますけど、“必ずやること”を決めて大事にしています。例えば、睡眠時間を削られるのは仕方ないと思うんですけど、その中でも、ちゃんとご飯を食べるとか、疲れていても運動をするということを心がけています」
そんな中で、一番リラックスできるのは“睡眠”時間だという。
「まず寝ることですね。(良い睡眠をとるには)枕もすごく大事だなと思いますし、木の香りのお香を焚(た)いたり。睡眠に集中したいときはイヤホンして寝たりもしていますね。そうすると、いつでもどこでもすぐ寝られますね」
モデルと俳優の仕事、どちらも充実している三吉さん。今後も、「特にどちらに比重を置くということは考えていない」と語る。
「もちろん、こういうものをやっていきたいとか、どういう人たちと良い仕事をしていきたいというビジョンはありますけれど、どちらに比重をというのは考えていないです。俳優が多い年もあれば、モデルが多い年もあって、年によってバラバラなので」といい、ただ「両方やっているから相乗効果はあると思います。表に出てパフォーマンスをする部分であったり、その準備段階でのルーティンで大事にしなきゃいけないことなど重なっている部分もあるので」と両方やっているからこそ良いパフォーマンスを表現できると実感している。
再来年には30歳になる三吉さん。俳優、モデルとして30代になってからもますます輝き続ける姿を見届けていきたい。
映画は、「舟を編む」(2013年)などで知られる石井監督の最新作で、「ある男」などで知られる平野啓一郎さんの同名小説(文春文庫/コルク)が原作。今からさらにデジタル化が進み、“リアル”と“ヴァーチャル”の境界が曖昧になった少し先の未来(物語の始まりは2025年)を舞台に、自由死を選んだ母の“本心”を知るためAIで母をよみがえらせることを選択する青年、石川朔也(池松さん)と、彼を取り巻く人間の心と本質に迫るヒューマンミステリーだ。