介護で心がざわつきそうなとき、泣ける歌とショートアニメはいかがでしょう
クミコが歌う「最後だとわかっていたなら」のショートアニメーション動画が公開されている。 「かわいい」と秦基博にときめくクミコ 大人の恋歌をステージで初コラボ どこか懐かしくアナログ感あふれる線画に、最新技術でビジュアル化した歌詞の映像とが、クミコの低音の落ち着いた歌声と出合い、観る人の心を揺さぶる。年老いた両親とその娘が登場するアニメーションは、とくに介護世代には「泣ける動画」として受け止められるだろう。 「最後だとわかっていたなら」は、米国人女性のノーマ・コーネット・マレックさんが、1989年に10歳の息子を亡くした際に綴った一篇の詩で、原作タイトルは「Tomorrow Never Comes」。2001年に起きた米同時多発テロ9.11で亡くなった消防士の手帳に書かれていた詩として注目を浴び、テロの追悼集会でも朗読され、“世界が涙する詩”として知られるようになった。
介護で心がざわつきそうになるときに思い出せば、「愛おしい思い」があふれてくる
クミコ自身は、90歳になる両親を3年にわたり介助する日々を送り、マレックさんの書いた詩と出合い深く感銘を受け、歌うことを決めた。そして、同動画について、クミコなりの観方を語っている。 「人が生まれて死んでいく。その自然の摂理をこの動画は静かに優しく教えてくれます。この作品を見てから、日常が変わりました。老いた両親といて、心がざわつきそうになるとき、すぐにこの動画を思い出すのです。そうするとなんだか愛おしい思いがあふれて、穏やかな気持ちになれるのです。この作品に救われたのは、誰より私自身かもしれません。そして、この作品が、できれば私と同じ、いえ、それぞれの立場で一生懸命に生きておられる皆さまの、心のオアシスになることを願っています」 アニメーションはひとこま漫画家やアニメーション作家など多種の肩書きを持つ古川タクが担当し、リリックスピーカーを開発した斉藤迅がディレクターを務めた。同映像は、クミコが6月30日に東京・EX THEATER ROPPONGIで行うコンサートにてライブ(完売)での初披露の予定。10月には東京・Billboard Live TOKYOでのライブも決定している。