村そのものを再生させたホテルやマルセル・プルースト追憶の芸術宿 復活の物語を持つ【伝説ホテル7選】
尊き遺産を次世代に繋ぐ、再生のホテルが開業ラッシュ。世界中から選りすぐりのホテルを7軒ご紹介。 【画像】ルノワールの名を冠したジュニアスイート。すべての部屋にテーマが設けられ、絵画、生地、カラーなどが統一されている。
旧診療所がホテルとなり村を再生
◆the comodo(ザ・コモド) [オーストラリア] オーストリア最大の国立公園、ホーエ タウエルンの端にあるバード・ガシュタインに2023年1月、かつての診療所を再利用した粋なデザインホテルが誕生。 古くから温泉やハイキング、そして豊かな自然を求めて皇帝や皇后たちが訪れたこの地も、2000年代初頭には多くの建物が放棄され衰退の一途を辿った。 新進気鋭のアーティストやデザイナーたちが作り上げた当ホテルが生まれたことにより、村は再び活気を取り戻した。 古き良きものと新しいものが織り交ぜられたアート作品の数々や、ファーム・トゥ テーブルを意識した美食、ガシュタイン温泉水を使用したスパなどが楽しめる。 the comodo(ザ・コモド) 所在地 Kaiserhofstraße 18 5640 Bad Gastein, Austria 電話番号 +43 6434 304 32 客室数 70室 料金(1室) 268ユーロ~(2名利用、朝食付き)
マルセル・プルースト追憶の芸術宿
◆Maison Proust(メゾン・プルースト) [フランス] 2022年、20世紀の大作家マルセル・プルーストの没後100周年を記念し、パリの歴史あるマレ地区に開業。代表作『失われた時を求めて』へのオマージュとして、ベルエポック時代のパリの華やかなサロンを再現した。 貴族や王族、芸術や政界の著名人達が集い、パリが美と文化の頂点に君臨した黄金時代の輝きを甦らせた。フランスの著名なデコレーターであるジャック・ガルシア氏がセレクトした絵画やアート作品に囲まれ、その時代の芸術に優雅に浸ることができる。 23の客室とスイートは、それぞれプルーストの世界を彩った人物にちなんだユニークなテーマで装飾が施されている。 ラ・メールとのコラボレーションスパは、プルーストの幼少期の家から着想を得たというインテリアで物語を感じる場所に。 Maison Proust(メゾン・プルースト) 所在地 26 Rue de Picardie, 75003 Paris, France 電話番号 +33 1 86 54 55 55 客室数 23室 料金(1室) 650ユーロ~(税別)