久しぶりに乗ろうと思ったら動かない!? 長期保管していたバイクの不調の主な原因とは
長期間放置していたバイクは、なぜ動かなくなってしまった?
長期保管していたバイクに、久しぶりに乗ってみようと思い立つことは、バイク乗りなら経験があるでしょう。 【画像】「えっ…!」これバイクのエンジンがかからない「主な原因」です(10枚) しかし数か月ぶりにバイクを出していざ跨ってみると、エンジンがかからないことも多々あります。バイクやクルマはしばらく放置するといつか壊れて動かなくなってしまう、というのはよく知られていますが、数か月放置しただけでも不動になってしまうケースも珍しくありません。 バイクのセルスターターが回らない場合、まずはキルスイッチのオンオフ、1速にギアが入ったままサイドスタンドが出ていないかどうかを確認してみましょう。これらを再確認してからエンジンをかけてみると、無事にかかるケースも多いようです。 どうしてもエンジンがかからない場合は、バイクに何らかの不調が出ている可能性があると考えるべきでしょう。バイクは放置してしまうと各所にトラブルが発生してしまい、場合によっては修理に高額な費用が必要となってしまうケースもあります。 では、バイクのエンジンがかからなくなってしまう原因として、どのようなトラブルが考えられるのでしょうか。
まず、セルスターターが回らない場合は、バッテリーが上がってしまっている可能性が濃厚。バッテリーには保管している間も少しずつ放電するという性質があります。 定期的に走行していればその都度充電されますが、長期保管をする場合、バッテリーは減る一方。特に劣化したバッテリーの場合、新品のバッテリーと比べて極端に減りが早い傾向にあります。また、一度完全に放電してしまったら充電しても使えなくなってしまうことも。バッテリーの不調が疑われる場合は、新品交換や充電をして症状が改善するかを確認してみると良いでしょう。 また、セルモーターが回ってもエンジンがかからない場合、ガソリンが劣化している可能性も考えられます。ただしこの症状はFI車ではなく、キャブレター車によく見られるもの。 キャブレター内のフロート室と呼ばれる部分に溜まっているガソリンは空気と触れ合っており、非常に揮発、酸化しやすい状態です。そのため放置されたバイクのフロート室内ではガソリンの変性が進み、粘度の高いワニスと呼ばれる不純物が発生。そのワニスがキャブレター内で詰まることで、エンジンがかからなくなってしまうのです。