ルヴァン杯で鹿島に快勝の町田 黒田剛監督が「あれがプロフェッショナル」とたたえたプレーとは
◆YBCルヴァン杯▽1次ラウンド3回戦 町田2―0鹿島(22日・町田GIONスタジアム) 町田はオーストラリア代表FWミッチェル・デュークの2ゴールで鹿島に勝利し、プレーオフ(PO)ラウンドへの進出を決めた。前半20分、相手のミスを突いて敵陣でボールを奪うと、FWエリキのラストパスからFWデュークが決めて先制。さらに同36分にはMFナサンホのクロスをエリキが絶妙なワンタッチで落とし、再びデュークが決めた。 黒田監督は常々、選手達にゴール前ではエゴを出さず、最も得点の確率が高いプレーを選択して欲しいと求めている。この日、エリキが見せた2本のラストパスは、どちらもシュートを選択していてもおかしくない状況だった。指揮官は「あれがプロフェッショナルですよね。クオリティーを兼ね備え、デュークに(シュートを打てと)メッセージ性のあるボールを配球できる。すごくありがたい選択だったし、まさしくエリキのプレー。やっと帰ってきたなと、改めて感じたところです」と称賛した。 エリキは昨季18ゴールを挙げてJ1昇格の立役者となったが、8月に膝の負傷で長期離脱。今季復帰したが、首位に立つリーグ戦ではいまだベンチスタートが続く。しかし着実に復調しており、19日の東京V戦で復帰後初ゴールを決めた。エリキはこの日の2アシストを振り返り「町田にきた初日からチームのことだけを考えてきたので、今日もそういう日でした。とにかく町田にいる最後の日まで、全力を尽くしてみんなのためにやりたい」と笑顔を見せていた。
報知新聞社