意外と知らない「プライバシーを保護してくれるVPN」は使った方が安全なのか、むしろ危険なのか
それでもVPNを利用した方が良いシチュエーションとは?
VPNそのものは安全性が高い一方で、VPNのログイン情報やVPNアプリには危険性が存在し得る点は前述の通りです。ではそうした危険性があっても、VPNを利用した方が良いシチュエーションとはどのようなものでしょうか?個人利用に関して言えば、公衆Wi-Fiの利用時が挙げられます。
たとえばカフェやホテルなどの公共のWi-Fiは、通信が十分に暗号化されていないことも多いです。つまり公共Wi-FIの接続時に、ウェブサイトのフォームなどに個人情報を入力するとその通信内容が傍受されてしまうリスクがあります。VPNを使用することで、こうしたリスクを大幅に軽減できます。
VPNアプリの選び方は?
まず、信頼できるVPNプロバイダーを選ぶことが重要です。ログを保存しない方針を明確にしているプロバイダーや、第三者機関による監査を受けているプロバイダーを選びましょう。迷った場合には海外製の無料VPNアプリではなく、国産のVPNアプリを選ぶのが望ましいでしょう。 さらにVPNを使用していても、不審なサイトへのアクセスや個人情報の安易な入力は避けるべきです。 ■国産VPNの例
たとえばMillenVPNは日本発のVPNアプリの1つです。日本の法令に基づいてクリーンに運営されているVPNアプリのため、海外製の無料VPNアプリと比較し、安心して利用できます。専用アプリをインストールするだけで簡単に接続可能で、どこにいてもセキュリティが確保されたインターネット接続を利用できます。 [サブスクプラン] ・2年プラン ¥360/月(税込¥396) ・1年プラン ¥540/月(税込¥594) [ワンタイムプラン] ・7日プラン ¥580/7日(税込¥638) ・15日プラン ¥980/15日(税込¥1,078) ・30日プラン ¥1,580/30日(税込¥1,738) ■筑波大学の実証実験プロジェクトも非常に有名 このほかには、筑波大学が実証実験として運営するVPN(無料)も非常に有名です。筑波大学の「VPN Gate」は、学術目的で運営されている無料のVPNサービス。このプロジェクトは安全性の高い情報閲覧および発信を目的としています。ただし無料サービスであるうえ、ボランティアによって運営されているため、サービスの安定性や速度に関しては商用サービスに劣る可能性があります。 今回は「VPNは使うべきか、否か」を解説しました。まずVPN技術そのものは高度なセキュリティを実現できるものであり、価値があります。特にカフェやホテルから公共機関まで幅広く「公衆Wi-Fi」が設置されている昨今、こうしたフリーWi-Fiを使うならば原則としてVPN接続をすべきです。 ただし「VPNアプリ」には危険性がある場合も。海外製の無料VPNアプリを安易に選ぶことはおすすめしません。信頼できるサービスをしっかりと見極めたうえで、VPN接続を行うことで、VPNを使わない場合と比較して安全性が高い接続が実現できるでしょう。
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