クライミング・ユースアジア選手権 ”映える登り”でV狙う 伊藤(静岡西高)初出場で鍛錬 14日からインドで
スポーツクライミングの伊藤未唄[みう](16)=静岡西高1年、焼津市=が14日からインドで行われるユースアジア選手権のボルダーに向け鍛錬を積んでいる。競技普及を目指し、自身のインスタグラムで練習風景を発信。ダイナミックな動きで課題にトライする“映える登り”を見せて、初出場の国際大会での優勝を目指す。 木登りなど体を動かすことが好きで、地元のクライミングジムを訪れたことを機に小3で競技を始めた。週5回、1日2~8時間の練習を重ね、着々と実力を付けている。5月のボルダーユース日本選手権で6位に入り、ユースアジア選手権U18(18歳以下)への出場を決めた。将来を見据えた体づくりや技術習得に励み、大舞台への挑戦権を手にした。 最近は競技の魅力を知ってもらおうと、インスタグラムでの投稿にも力を注ぐ。傾斜や数メートルの高さを一気に登る姿を動画で発信し、「派手な技を見て、かっこいいと思ってもらいたい」。マイナー競技の人気獲得にも一役買っている。 ボルダーは高さ4、5メートルほどの壁に設けられた課題を制限時間内に登り、主に完登数を基準に成績が決まる。男子選手のような力強い登り方を武器に、同選手権では予選から1位通過の「完全優勝」を目指す。 同選手権U20(20歳以下)に出場する同じく静岡西高3年の永嶋美智華とは、友人でありライバル。「雲の上の存在だったが、やっと同じ舞台で戦えるようになった」。将来の夢に掲げる世界大会制覇に向け、16歳の挑戦が始まる。
静岡新聞社