【高校野球】火災報知器が作動して試合中断も“なんくるないさ” 武相・仲間球児朗が11回途中2失点で初戦突破
◆春季神奈川県大会 ▽2回戦 武相3―2相洋=延長11回タイブレーク(6日・サーティーフォー保土ケ谷) 0―0で延長タイブレークに突入した一戦は、武相が11回に3点を先取し、相洋の追い上げを1点差で振り切った。8回に球場内の火災報知器が作動し、試合が中断するハプニングがありながら、公式戦初先発の165センチ右腕・仲間球児朗(3年)が11回途中まで4安打2失点(自責0)と好投した。 8回裏、相洋の攻撃が始まる直前に突然、球場2階の火災報知機が鳴り出した。場内に火災発生と避難指示のアナウンスが流れ、両チームのナインもベンチに戻って待機した。しばらくして「異常なし」と確認され、約10分間の中断を挟み、試合再開。直後、この回先頭の1番打者を遊撃手の失策で塁に出したが、右腕は「打順もいいところで、(中断が)ちょうどいい休憩になった」。沖縄県金武町出身のエースらしく、なんくるないさと言わんばかりに後続を抑えた。 チームは11回に3連打で3点を挙げ、その裏2死満塁で左腕・八木隼俊(2年)に交代。失策で2点を失ったが、リードを守り抜いた。豊田圭史監督(40)は予期せぬ中断に「投手のリズムも変わるので、かわいそうだなと思ったけど、仲間は冷静によく投げた」。初戦突破に胸をなで下ろした。(雑誌『報知高校野球』取材班)
報知新聞社